港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


献立は…  
シネマ・ポップス…ときどきイラスト

外国映画主要作品日本公開史 * 1957年公開 (その2)

2015-02-28 22:51:04 | 外国映画公開史

外国映画主要作品日本公開史 * 1957年公開 (その2)

▼参考資料・スクリーン1957年ベストテン
①抵抗…ロベール・ブレッソン
②カビリアの夜…フェデリコ・フェリーニ
③道…フェデリコ・フェリーニ
④リラの門…ルネ・クレール
⑤ベビイドール…エリア・カザン
⑥翼よ!あれが巴里の灯だ…ビリー・ワイルダー
⑦宿命…ジュールズ・ダッシン
⑧友情ある説得…ウィリアム・ワイラー
⑨夏の夜は三たび微笑む…イングマール・ベルイマン
⑩汚れなき悪戯…ラディスラオ・ヴァホダ
⑪夜を逃がれて…フレッド・ジンネマン

▼参考資料・キネマ旬報1957年ベストテン
①道…フェデリコ・フェリーニ
②宿命…ジュールズ・ダッシン
③翼よ!あれが巴里の灯だ…ビリー・ワイルダー
④抵抗…ロベール・ブレッソン
⑤戦場にかける橋…デヴィッド・リーン
⑥リラの門…ルネ・クレール
⑦カビリアの夜…フェデリコ・フェリーニ
⑧汚れなき悪戯…ラディスラオ・ヴァホダ
⑨友情ある説得…ウィリアム・ワイラー
⑩屋根…ヴィットリオ・デ・シーカ
⑪群集の中の一つの顔…エリア・カザン
⑪ピカソ-天才の秘密…アンリ・ジョルジュ・クルーゾー
⑬ベビイドール…エリア・カザン
⑬ジャイアンツ…ジョージ・スティーヴンス
⑮昼下りの情事…ビリー・ワイルダー
⑯夜を逃がれて…フレッド・ジンネマン
⑰遥かなる国から来た男…マルセル・カルネ
⑱炎の人ゴッホ…ヴィンセント・ミネリ
⑲成功の甘き香り…アレキサンダー・マッケンドリック
⑳八十日間世界一周…マイケル・アンダーソン

スクリーンでは『抵抗』がベストワンです。ナチに収監されたレジスタンス戦士が、生きのびるためにあらゆる手段を講じて
脱獄に成功するまでをこと細かく誠実に描写し一部の隙もない視覚的表現映画を完成させています。
また、フェリーニは『道』と『カビリアの夜』で日本デビューです。フェリーニはイタリアン・リアリズムの先人たちの影響を
受けながら、さらに現代社会の虚しさの中に人間の内面を追求しました。このフェリーニ作品は若干のロマンチシズムの
要素が加味されており、その手法はネオ・ロマンティシズムとも称され、イタリア映画界の新しい道を切り開きました。
この他にも、貧しい人生の哀歓を玄人好みの渋さでうたい上げたクレールの『リラの門』、みずみずしいモノクロ画面に
ブルジョワ社会を風刺したベルイマンの喜劇『夏の夜は三たび微笑む』、レッド・パージでアメリカを追放されながらも
逆にヨーロッパで自己主張を続けて大きく開花したダッシンの『宿命』などが公開されています。



↑はルネ・クレール監督の『リラの門』