『蜜の味』 サラ・ヴォーン
”A Taste of Honey” Sarah Vaughan 【YOUTUBEより】
『蜜の味』 ハーブ・アルパートとティファナ・ブラス
”A Taste of Honey” Herb Alpert's & Tijuna Brass 【YOUTUBEより】
この曲は、1960年にニユーヨークで上演された女流劇作家シェラ・デラニーの戯曲『蜜の味』の間奏曲で
作曲はジャズ・ピアニストのボビー・スコット、これにリック・マーローが歌詞を書いて歌曲としては
1962年にアメリカのレニー・ウェルチが最初に唄ってスタンダード・ナンバーとなりました。
戯曲『蜜の味』はイギリス北部工業都市のスラム街を舞台に思春期の少女の苦悩を描いたもので作者の
シェラ・デラニーが19歳の時の作品だそうです。1961年にはイギリスのトニー・リチャードソン監督が
映画化し話題を集めましたが、映画『蜜の味』ではこの曲は使われておりません。
1965年にハーブ・アルパートがアメリアッチ・スタイルに編曲してこれをリリース、日本でも1966年の
春に大ヒットしています。
歌詞の内容は、
ワインより甘美な
蜜の味
私は必ず戻ってくる
蜜とあなたのために
となっています。
重苦しいほど暗い原作とはちょっとアンマッチにも思えるのですが…
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