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旅の友・ポップス編 (346) 『パリのめぐり逢い』

2018-02-08 14:19:58 | 旅の友・ポップス編

『パリのめぐり逢い』 フランシス・レイ楽団
”Vivre Pour Vivre” Francis Lai  【YOUTUBEより】


1967年制作、クロード・ルルーシュ監督による同名のフランス映画の主題歌です。
映画は『男と女』で詩情豊かな映像美と音楽を巧みに融合させた華麗な語り口によって映画の新分野を切り開いた
クロード・ルルーシュ監督の次作で、不倫をテーマとして中年夫婦と浮気相手の女性の生きる様が描かれています。
基本的には主人公のロベール(イヴ・モンタン)やキャンディス(キャンディス・バーゲン)というよりもアニー・ジラルド
扮する浮気された妻カトリーヌの目線で描かれており、映画のタイトルにもそれが伺えます。
”Vivre Pour Vivre”は直訳の「生きるために生きる」ということではなく、「どうせ生きるんだったら」という意味合いで、
夫の浮気が清算された妻カトリーヌのつぶやきとも言えます。
主題歌は『男と女』のフランシス・レイが作曲、同じくニコール・クロワジールによるスキャットも劇中で流れましたが
レコードとしてはフランシス・レイ楽団の方がヒットしたように思います。

2014-11-24 映画音楽史(292)『パリのめぐり逢い』1968年公開