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『8月5日』

2019-08-04 17:30:15 | 明日は誰の日

【誕生日】


☆クロード・オータン・ララ Claude Autant-Lara  (1901.8.05~2000.2.05)



前衛映画出身で、繊細な感覚とリリシズムで戦後のフランス映画を支えた中堅映画監督です。
建築家の父親とコメディ・フランセーズの女優の母親の間にヴァル・ドワーズ県ルザルシュで生まれました。イギリス留学後
1917年にパリに戻り装飾美術学校などで絵画の勉強をして映画界に入りました。マルセル・レルビエ、ジャン・ルノワール、
ジャック・カトランなどの名だたる監督の美術や衣装を担当し、ルネ・クレール監督の前衛映画『眠るパリ』『空想の旅』で
助監督をつとめ、1923年の "Fait-Divers" (様々な事実)で前衛映画監督としてデビュー、1928年には "Building a Fire" (火を
つける) で映画史上画期的なワイド・スクリーンを採用しました。
第二次大戦後になって本格的な作品を撮り始め、1946年に夢見る乙女心をファンタスティックに描いたコメディ『乙女の星』
によってそのリリシズムがいかんなく発揮され、続く1947年の『肉体の悪魔』では戦争に踏みにじられたやるせない恋話を
繊細な感覚で戦争に対する背徳と怒りを白熱的にうたい上げました。
しかし、その後は本来の手腕は影をひそめてしまい、残念ながら商業的なただの話し手に終わりました。

【主要監督作品】
1946年『乙女の星』Sylvie Et Le Fantome

1947年『肉体の悪魔』Le Diable Au Corps

1952年『七つの大罪』Les Sept Peches Capitaux
1954年『青い麦』Le Ble En Herbe

1954年『赤と黒』Le Rouge Et Le Noir

1955年『夜のマルグリット』Marguerite De La Nuit
1956年『パリ横断』La Traversee De Paris
1958年『可愛い悪魔』En Cas De Malheur

1958年『勝負師』Le Joueur
1959年『青い女馬』La Jument Verte
1960年『恋人たちの森』Le Bois Des Amants
1965年『傷心』Le Journal D'Une Femme En Blanc
1967年『愛すべき女・女たち』Le Plus Vieux Metier Du Monde


☆ジョン・ヒューストン John Huston  (1906..8.05~1987.8.28)



ハードボイルド作品の第一人者で、人間洞察に富んだ作品群を撮り続けたハリウッドの映画監督です。
俳優のウォルター・ヒューストンの子息としてミズーリ州ネヴァダに生まれました。カリフォルニア陸軍士官学校をでたあと
ボクサーになったりメキシコの騎兵隊に入るなど各地を放浪、自由奔放の青春を過ごしました。1931年に『北海の漁火』の
シナリオを書いてシナリオライターとして認められるようになりました。1941年に『マルタの鷹』で監督としてデビューし
その渇いたハードボイルド・タッチは主演のハンフリー・ボガートの特異な個性と絡み合って新人監督として脚光を浴びました。
1948年には『黄金』を監督し、荒くれた男たちが徒労の果てに挫折していくという男性的で骨太なタッチの作品に仕上げて
その地位を確固たるものとし、『キー・ラーゴ』などでハードボイルド作品の第一人者となりました。
その後も人間の本性と人間の苦境についての洞察に富んだ作品群を撮り続けました。

【主要監督作品】
1941年『マルタの鷹』 The Maltese Falcon

1948年『黄金』 The Treasure of the Sierra Madre

1948年『キー・ラーゴ』 Key Largo

1950年『アスファルト・ジャングル』 The Asphalt Jungle
1951年『アフリカの女王』 The African Queen

1952年『赤い風車』 Moulin Rouge
1953年『悪魔をやっつけろ』 Beat the Devil 
1956年『白鯨』 Moby Dick
1960年『許されざる者』 The Unforgiven

1961年『荒馬と女』 The Misfits 

1964年『イグアナの夜』 The Night of the Iguana
1966年『天地創造』 The Bible



☆ロバート・テイラー Robert Taylor  (1911..8.05~1969.6.08)



ロマンチックなヒーロー役を演じて当時の人気女優陣がこぞって相手役に指名したといわれるハリウッドの俳優です。
医師の子息としてネブラスカ州フィリーに生まれ、医師や音楽家を目指していましたが1930年頃に演劇に転じました。
ロスのポモナ・ドラマ・スクールで演技の勉強をしていた時にMGMのスカウトから声をかけられて7年契約を結び
1934年に貸し出されたフォックス社から短編映画 "Handy Andy" の主演として映画デビューを果たしました。
1935年の『歓楽の女王』のヒットによりマネー・メイキングの上位にランクされるようになり、当時の人気女優陣が
こぞって相手役に指名するというモテモテぶりでした。
1940年にはヴィヴィアン・リーと共演したメロドラマ『哀愁』でさらに人気が高まり、1951年の『クォ・ヴァディス』
においてはアクション大作のスターとして野心的な活動を続けました。
ただ、のちになって、当時ハリウッドに吹き荒れた「赤狩り」によって1947年に下院非米活動委員会に召喚されたときに
仲間の名前を売ったとのうわさ話が取りざたされたようです。

【主要出演作品】
1935年『歓楽の女王』Times Square Lady

1936年『小都会の女』Small Town Girl
1936年『椿姫』Camille

1940年『哀愁』Waterloo Bridge

1951年『クォ・ヴァディス』Quo Vadis

1952年『黒騎士』Ivanhoe
1954年『王家の谷』Valley of the Kings
1956年『あの日あの時』D-Day the Sixth of June
1958年『ゴーストタウンの決斗』The Law and Jake Wade
1959年『キリマンジャロの決斗』Killers of Kilimanjaro
1968年『青春ダイナマイト』Where Angels Go Trouble Follows!


【ご命日】

★マリリン・モンロー Marilyn Monroe (1926.6.01~1962.8.05)



「頭の悪い金髪女」のイメージで1950年代にアメリカン・セックス・シンボルと言われた伝説の女優。
主な出演作品として『ナイアガラ』『帰らざる河』『七年目の浮気』『お熱いのがお好き』『荒馬と女』などがある。


★アレック・ギネス Alec Guinness (1914.4.02~2000.8.05)



ロンドン生まれの舞台俳優を経て、デヴィッド・リーン監督作品などで活躍した映画俳優。
主な出演作品として『大いなる遺産』『オリヴァ・ツイスト』『戦場にかける橋』『アラビアのロレンス』などがある。


★リチャード・バートン Richard Burton (1925.11.10~1984.8.05)



舞台出身でシェイクスピア劇、映画では「怒れる若者」で名をあげたイギリス出身のハリウッド俳優。
主な出演作品として『怒りを込めて振り返れ』『クレオパトラ』『いそしぎ』『じゃじゃ馬ならし』などがある。