【誕生日】
☆アルフレッド・ヒッチコック Alfred Hitchcock (1899.8.13～1980.4.29)
高度な映画技法によるスリラーを得意とし、サスペンス映画の神様と称されたイギリス及アメリカの映画監督です。
鶏肉店の子息としてロンドン北部のレイトンストンに生まれました。セント・イグナチウス・カレッジで工学を学びましたが
ロンドン大学の美術学科では美術を専攻し、電通会社の広告宣伝部でレイアウトなどを担当しました。20歳の時に映画に
憑りつかれて撮影所に出入りするようになり、ラスキー社のロンドン支社のタイトル制作主任になりました。その後、英国で
助監督、脚本家などを経て1927年に "The Lodger" (ロンドンの霧の物語)で切り裂きジャック事件をモデルにしたスリラーを
監督、カメラアングルなどで斬新的な演出を施して注目を集めました。英国在住時では多くの作品を残していますが、中でも
1935年の『三十九夜』での息を持つかせぬ進行とどんでん返しで名声を決定づけました。
1940年にはハリウッドに渡って第一作目の『レベッカ』を監督、以後『断崖』『疑惑の影』などで一気にスリラーの巨匠
として認められるようになりました。
カメラを台車で後ろに引きながら、同時にズームアップするドリー・ズーム・ショットなど非常に高度な映画技法を駆使
しながら、たえず「観客の度肝を抜く」ことを念頭にした演出で、絢爛で最上質娯楽の醍醐味を満喫させてくれました。
【主要監督作品】
1925年『快楽の園』 The Pleasure Garden
1930年『殺人!』 Murder!
1931年『おかしな成金夫婦』Rich and Strange
1934年『暗殺者の家』The Man Who Knew Too Much
1935年『三十九夜』The 39 Steps
1936年『間諜最後の日』The Secret Agent
1936年『サボタージュ』Sabotage
1937年『第三逃亡者』Young and Innocent
1938年『バルカン超特急』The Lady Vanishes
1939年『巌窟の野獣』Jamaica Inn
1940年『サボタージュ』Sabotage
1940年『レベッカ』Rebecca
1940年『海外特派員』Foreign Correspondent
1941年『断崖』Suspicion
1943年『疑惑の影』Shadow of a Doubt
1945年『白い恐怖』Spellbound
1946年『汚名』Notorious
1947年『パラダイン夫人の恋』The Paradine Case
1948年『ロープ』Rope
1950年『舞台恐怖症』Stage Fright
1951年『見知らぬ乗客』Strangers on a Train
1953年『私は告白する』I Confess
1954年『ダイヤルMを廻せ!』Dial M for Murder
1954年『裏窓』Rear Window
1955年『泥棒成金』To Catch a Thief
1955年『ハリーの災難』The Trouble with Harry
1956年『知りすぎていた男』The Man Who Knew Too Much
1956年『間違えられた男』The Wrong Man
1958年『めまい』Vertigo
1959年『北北西に進路を取れ』North by Northwest
1960年『サイコ』Psycho
1963年『鳥』The Birds
1964年『マーニー』Marnie
1966年『引き裂かれたカーテン』Torn Curtain
1969年『トパーズ』Topaz
1972年『フレンジー』Frenzy
☆ジョージ・シアリング George Shearing (1919.8.13～2011.2.14)
ロンドン生まれの盲目のピアニストで、クール・ジャズの第一人者でもある演奏家・作曲家です。
ロンドンのバタシーで生まれ、生後間もなく盲目となってしまいました。しかし、3歳でピアノを始め、やがて努力が認められ
1937年には音楽評論家でプロデューサーのレナード・フェザーの推挙もあって本格的にプロとして活動をはじめました。
1947年にアメリカに渡り、1949年にヴィブラフォンやエレキギターを導入した編成のクインテットを結成してMGMレコード
と契約し、白人サウンドのクール・ジャズ形式でリリースした『九月の雨』の大ヒットで注目を集めました。また、1952年に
作曲した『バードランドの子守唄』はスタンダード･ナンバーとなり作曲家としても成功を収めています。
↓はジョージ・シアリング・クインテットの『九月の雨』【YOUTUBEより】
↓はジョージ・シアリング・クインテットの『バードランドの子守唄』【YOUTUBEより】