ブルマおじさん

　世界女子バレーボール選手権でA組の日本は強豪のセルビアに3―1で勝ち、5戦全勝の同組1位で1次リーグを突破した。その話題から、以前に来店していた熱烈な女子バレー・ファンの50代の男性客の話になった。
　彼は女子バレーの専門誌を購読していたが、熱が高じてブルマを通信販売で買った。買うだけだったらいいのだが、それを穿いて表に出てみたくなった。
　そして最初は家の近所の自販機でドリンクを買いに行く程度だったが、徐々にエスカレートして世間の反応を見たくなり近くのコンビニ、公園、パチンコ屋とか人目のつく場所に出没。
　ブルマ姿で交番に行き、住所を尋ねるふりをして警察官の反応を確かめたら大丈夫だったが、堺の高島屋に行ったら警備員に入館を断られたとか。
　お客「パチンコ打ってたらブルマ姿で入ってきたので、唖然として暫く手が止まったで」
　私　「確変でリーチがかかってたら、損してたやろな。確変が気が変になるわ」
　お客「ホンマやで、場合によっては損するとこやったわ」
　私　「パチンコ屋の女性従業員は当店で顔見知りやから、私に話しかけんといてと祈ってたそうやで」
　お客「そうや、ブルマおじさんと知り合いやと思われたら、同僚に変に見られるやろな」
　私　「ホンマや、同僚に嫌われても、どうりょう(同情)の余地ないわ」

　一句：おじさんの　ブルマ姿見て　身をブルマ
　謎かけ：ブルマおじさんとかけて、馬券を買う時の判断基準の一つと解く。どちらも(バレー・馬齢)を見る