怪魚アカメ、南伊勢沖で捕獲…「50年漁師して初めて見た」鳥羽水族館で公開
釣り人の間で「日本三大怪魚」の一つに数えられる珍しい大型魚のアカメが三重県南伊勢町の沖合で捕獲され、鳥羽水族館(鳥羽市)で公開中だ。暗い場所で光を反射すると角度によって目が赤く見え、存在感たっぷりに泳いでいるという。
今月6日朝、南伊勢町の沖合で、地元の漁業、大野有弘さん(65)が水深約10メートルに仕掛けた定置網で捕獲。体長68・5センチ、重さは推定5キロ。大野さんは「50年漁師をしていて初めて見た」と振り返った。
買い取った同館によると、アカメは日本固有の魚でスズキの仲間。鹿児島~静岡の太平洋岸の汽水域などに分布し、体長は1メートル以上に成長する。釣り人の間では、イトウ、ビワコオオナマズとともに日本三大怪魚とされ、人気が高い。
同館では、平成2(1990)年に尾鷲市で捕獲されたアカメが22年間飼育され、死亡時は体長約99センチだったという。