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ドライバーを心理分析

2017-10-25 08:21:59 | 日記

あおり運転ドライバーを心理分析、ストレスに対する自己防衛から危険行為に あおられた側の対処法は

 前の車に近づいてあおるなど交通トラブルから事件に発展するケースが全国で相次いでいる。危険な運転をするドライバーは「ロードレイジ」と呼ばれ、専門家は日頃のストレスに対する自己防衛から攻撃的になると指摘。県警はトラブルに巻き込まれないよう「ゆとりを持って運転してほしい」と呼び掛けている。

■トラウマ

 埼玉県飯能市の大学生女性(21)は免許を取得した頃、運転中にあおられた経験がある。「車間距離を詰められて何度もクラクションを鳴らされた」。今でも運転することが怖く、トラウマになっているという。

 JR浦和駅(さいたま市浦和区)前で客待ちをしていた60代のタクシー運転手男性は「後ろにぴったり車をつけられて、あおられることはよくある。われ関せずという姿勢でないとトラブルに巻き込まれかねない」。高速道路を走行中、後ろの車にハイビームで照らされ、ミラーで後方確認ができなくなったこともあった。

 あおりなど車の運転を巡るトラブルは県内でも相次いでいる。新座市では16日、軽乗用車のドアミラーを割ったとして男性が器物損壊容疑で逮捕=処分保留で釈放。19日には深谷市で、あおり運転をとがめられた運転手に腹を立て刃物を示し脅したとして、暴力行為法違反容疑で男が逮捕された。

 県警によると、十分な車間を取らずに運転する「車間距離不保持」による摘発は年間1千件前後あり、昨年も973件あった。一般道に比べ高速道路での摘発が多く、全体の6割以上を占める。

■ストレス解消

 車間距離を詰めてあおる、進路妨害する。危険行為に及ぶドライバーは「ロードレイジ」と呼ばれる。日本交通心理士学会の太田博雄会長は「日頃のストレスを解消することで自己防衛を図り、そのための手段として車が使われるのではないか」と心理状態を分析する。

 太田会長によると、人間は不安な状況に置かれると、自己を守ろうとする防衛機制が働く。防衛機制の一つに挙げられるのが攻撃行動で、あおり運転は他者という「外部」に向けられた攻撃行動の一つ。欲求不満やストレス解消のはけ口を持っていない場合、危険行為に走りやすい。

 成長過程で欲求不満を経験していなかったり、逆に抑圧され過ぎたりすると「適切な問題処理ではなく、攻撃行動の方が手っ取り早いと考えてしまう傾向がある」という。

 あおられた場合の対処法として太田会長は「挑発行為に反応しない。直接絡まれた場合は謝ることで相手の神経を逆なでしない」ことを挙げ、相手の行為にいら立ちを感じた場合は「深呼吸して落ち着いたり、行動の結果を予見するのが自己をコントロールするのに効果的」と説明する。

 県警交通企画課は車間距離を十分に取ることで交通事故を防止しようと、「0102(ゼロイチゼロニ)運動」に取り組んでいる。前の車が通過した地点を、自分の車が通過するまでに2秒以上数えられるかが目安だという。

 同課は「車間距離が十分あれば、何か起こっても事故になる前に対処することができる。ゆとりを持って運転してほしい」と呼び掛けている。