気温44℃!熱波にやられてコウモリの落下あいつぐ 豪州
北半球では米国に記録的な寒波が襲来している一方、南半球のオーストラリアではここ数日、平均気温が40℃を超える猛烈な暑さが続いており、同国最大のコウモリがバタバタと地上に落ちる被害が相次いでいる。
同国首都シドニーから南西に50キロほど離れたニューサウスウェールズ州キャンベルタウン市では先週4日、最高気温が44.2度に急上昇し、週末にかけて街のあちこちでコウモリが熱中症にかかり、計204匹が死亡した。
野生動物の保護活動を行なっているボランティア団体「Help Save the Wildlife and Bushlands」によると、死んだコウモリのほとんどが生まれたばかりの赤ちゃんで、オーストラリアで最大の灰色コウモリだという。
このコウモリは、成長すると翼の幅が1メートル、体重は1キロ近くになり、大人になれば涼を求めて日陰に逃げ込むこともできるが、赤ちゃんの場合は、熱中症を起こしてバタバタと木から落ちて死亡したという。
同団体ではコアラも危ないとして、庭木用のシャワーで水を撒くなどの対策を進めている。