「ストロベリームーン」 特別な満月...由来は?
夜の満月が「ストロベリームーン」と呼ばれるかというと、アメリカの先住民が、季節を把握するために、各月の満月に名前をつけていく中で、イチゴの収穫時期にあたる6月の満月を「ストロベリームーン」と呼んだからといわれている。
実際には、月の出に赤みがかって見えることや、今の時期は、空気中の水蒸気が多いため、高度の低い月が、少しピンク色に見えることがあるという。
それが近年、SNSやネットニュースを中心に話題となり広まったのですが、元々がストロベリーの収穫時期に見える満月という意味のため、一部で言われているように、月がイチゴのようにピンク色に見えるということはありません。
夕日が赤く見えるように月の出間もない月は赤みがかって見えること、さらに今の時期は空気中の水蒸気が多いため、19時~20時ごろの高度が低い月は少しピンク色っぽく見えるかもしれませんが、月が高くなるにつれていつものように白っぽく輝く満月になります。6月の満月の見どころは?
太陽は夏至の日に最も南中高度が高くなり、冬至の日は高度が低くなります。
満月は地球を真ん中にして太陽と月の位置が一直線に並ぶ(月と太陽の黄経差が180度になる)瞬間を指すため、太陽とは逆に、夏至に近い日付の満月は南中高度が低く、冬至に近い日付の満月は南中高度が高くなります。
夏至(6月22日)間近である今夜の満月は、他の季節のよりも低い所を月が通過するため、建物など地上の構造物とのコラボ写真が比較的撮りやすい満月といえます。