台風のたまご?フィリピン東方沖に熱帯低気圧発生
20日現在、フィリピンのはるか東の海上に熱帯低気圧が発生した。
ハワイの米海軍合同台風警報センター(JTWC)などによると、熱帯低気圧の現在の中心気圧は1006ヘクトパスカルで、ほぼ停滞している。熱帯低気圧が位置する海域の海面水温は30〜32℃と推計されており、今後発達する可能性があるという。
20日現在、フィリピンのはるか東の海上に熱帯低気圧が発生した。
ハワイの米海軍合同台風警報センター(JTWC)などによると、熱帯低気圧の現在の中心気圧は1006ヘクトパスカルで、ほぼ停滞している。熱帯低気圧が位置する海域の海面水温は30〜32℃と推計されており、今後発達する可能性があるという。
地球からわずか12光年しか離れていない小さな年老いた星の周りで、地球サイズの岩石惑星を2つ発見したと、天文学者のチームが6月12日付けで学術誌「Astronomy & Astrophysics」に発表した。いずれも液体の水が存在してもおかしくない軌道上にあるという。(参考記事:「隣の恒星に新たな惑星発見か、スーパーアース級」)
主星である恒星はティーガーデン星と呼ばれ、少なくとも80億歳だと科学者たちは推定している。太陽の2倍近くの年齢だ。したがって、その周囲を回る惑星もおそらく非常に古く、私たちが知るような生命が進化するのに十分すぎるほどの時間を経ている。そして今のところ、激しい振動や、こうした恒星がよく発生させるフレアの兆候はほとんどなく、ティーガーデン星はとても静かだ。(参考記事:「死にかけの星を回る惑星を発見、未来の地球か?」)
近くて静かなこの惑星系は、次世代の宇宙望遠鏡を使って地球外生命の兆候を探そうとしている天文学者には、とても魅力的なターゲットになるだろう。
「どちらの惑星も、生命が存在できる可能性があります」。論文の著者の1人で、スペイン宇宙科学研究所のイグナシ・リーバス氏はこう話す。「本当に生命が存在できる星なのか、ひょっとして既に存在しているのか、いずれ分かるでしょう」
2つの惑星が周回する星の光はあまりにも弱く、2003年まで存在すら知られていなかった。発見者は、それまで検出からもれていた近くの暗い矮星を探そうと、天体のデータ一式を調べていたNASAの天体物理学者ボナード・ティーガーデン氏だった。
ティーガーデン星は、質量が太陽の9%という小さな恒星だ。超低温M型矮星と呼ばれ、岩石惑星が7つあるM型矮星のトラピスト1と同じく、光のほとんどを赤外線で発している。そして、地球からティーガーデン星までの距離はトラピスト1系までの3分の1しかないため、より研究しやすいと言える。(参考記事:「【解説】地球に似た7惑星を発見、生命に理想的」)
リーバス氏らが参加する系外惑星探査プロジェクト「カルメネス」では、スペインのカラル・アルト天文台を拠点に342個の小さな恒星について惑星を探していた。ティーガーデン星はそのひとつだった。(参考記事:「6光年先の恒星に、地球型の氷の惑星が見つかる」)
研究チームは3年にわたってティーガーデン星を観測し、周回する惑星の影響で揺れ動いたり引っ張られたりしていないかを確かめた。最終的に200余りの観測データにより、ティーガーデン星のそばに小さな惑星が2つあることが示された。質量はどちらも地球の約1.1倍で、1つ目の惑星である「ティーガーデン星b」はわずか4.9地球日で軌道を1周しており、もう1つの惑星「ティーガーデン星c」の周期は1周11.4日とされた。
惑星があると報告する前に、研究チームは黒点やフレアなど、まず恒星固有の現象を調べなければならなかった。これらの現象は観測データの「雑音」を増やし、惑星を見つけにくくする。実際のところ、悪名高いほど活動的で、大規模なフレアを噴き出しやすい赤色矮星ではかなり難しいことがある。しかし、ティーガーデン星は不気味と言っていいくらい静かなため、惑星の証拠を得るのは普通よりずっと簡単だった。(参考記事:「太陽系から最も近い地球型惑星発見、過酷な環境」)
「観測データはとても多く、恒星も非常に静かにしているので、別の説明が成り立つ余地はほとんどありません」とリーバス氏は言う。「ですから、惑星を見つけたのは明白だと胸を張れます。両手の小指を賭けてもいいぐらいです」
「とても説得力のある惑星の候補です」と、米ハワイ大学のローレン・ワイス氏も同意する。「データの質に感心しました」
しかしながら、賛同をためらう点も少しあるとワイス氏は指摘する。第1に、ティーガーデン星の自転の周期が正確に分かっていないことが挙げられる。この種の動きは、惑星の情報と間違えやすい。
とはいえ、「恒星の自転が1つの惑星の影響のように見えることはあっても、2つの惑星があるということにはならないはずです。惑星2つのうち、少なくとも1つは本当にあるでしょう」とワイス氏。
第2に、惑星が推定よりも速く恒星の周囲を疾走している可能性もあるとワイス氏は言う。その場合、生命が存在する可能性は打ち砕かれるかもしれない。(参考記事:「太陽系の外の生命、どうやって探す? 研究盛んに」)
「それでも、こうした専門的な懸念は些細なことです」とワイス氏は話した。「この星の周りに本当に惑星があるなら、その公転周期が誤っていたとしても、惑星はやはり惑星ですから」