新型コロナウイルスにより欧州で最大の被害を受けているイタリアで4日、世界で最も長く続いている封鎖措置の緩和が始まり、外出自粛を強いられてきた市民は9週間ぶりに自由な外出が認められた。

 経済的にも精神的にも壊滅的ダメージを受けた同国の経済活動を再開するために、400万人以上がこの日、工事現場や工場に戻った。うち72%が男性と推定されている。

 首都ローマ各地でも、工事の騒音などが聞こえた。カフェではテークアウト品の営業が許可され、古代の神殿「パンテオン」の前で男性らがエスプレッソを飲む姿も見られた。

 だがバーをはじめ、アイスクリーム店も引き続き閉店。公共交通機関の利用はなるべく避けるよう求められ、屋内の公共施設ではマスクの着用が義務付けられている。

 イタリアは新型ウイルスの感染拡大を受け、欧米諸国で最初に封鎖に踏み切った。これまでに欧州最多の2万8884人が死亡、さらに数千人の死亡が懸念されている。 

日本も早く緩和されることを祈ります。