筆の足跡

日々の出来事と趣味のお絵描きの記録です。

柴田よしき「聖なる黒夜」

2009年02月15日 | 本・漫画・音楽


柴田よしき「聖なる黒夜」



この小説を紹介するとしたら、やはり今日しかないでしょう。
バレンタインデーの夜が明けた日。
山内練が小田急線の線路に横たわり始発を待っていた日。
そして韮崎に拾われた、運命の日。

平凡な大学院生だった(東工大の院なのだからけっして平凡じゃないけど)山内練が、
巧妙に仕掛けられた罠に嵌り、身に覚えのない事件で警察に捕まる。
冤罪を見抜けず自白を求める麻生龍太郎。
違法な取り調べに抵抗することもできず、苦しさから逃れるために嘘の自白をする練。

歪んだ運命の歯車が音も無く静かに動き出した瞬間。

その歯車もこの聖なる日に練の肉体とともに粉々になり終わるはずだった。
韮崎さえ現れなければ……。

韮崎に出逢ったことが、よかったのか、悪かったのか……。
ただ言えることは麻生と同じ。
「韮崎に……感謝する」

この小説は、暴力団の幹部韮崎がホテルで殺されたことから始まる推理小説です。
でもでも、わたしにとっては、練と麻生のあまりにも悲しすぎる恋愛小説なんです。
複雑に絡み合った人間関係、息を呑むほど見事な物語の進行。
さすが横溝正史賞受賞作家!
でもね、わたし興味は練と麻生がどうなるか!
とにかく望むのは練の幸せだけ!
麻生!しっかりしろよ~!
練だけを見てくれよ~!
練を幸せにしてくれよ~!

山内練という人物は非常に個性的で魅力的な男です。
柴田さんの他の小説にも(緑子シリーズや、花咲慎一郎シリーズ)登場するのですが、
あまりにも個性的なので主人公を食っちゃってます。
これが特長。
練ちゃんが登場するお話は彼のおかげでどれも面白い。
(なにげに、練ちゃん無しのお話はつまらないって言ってる?)

緑子シリーズの脇役として登場した練ちゃんですが、
「聖なる黒夜」で主役に(あれ?主役は麻生?)なり、
この最高傑作が誕生したわけです。

今だに練ちゃんと麻生の登場する話しは続いており(細々とですが)、
ファンとしてはうれしい限り。
ただ、この二人に幸せな未来が待っている、ということはなさそうで……。

お願いです~、柴田センセー~!
2人のラブラブでいちゃいちゃなお話書いてくださ~い!


上のイラストですが、ボツ絵です。
書き変えている余裕がなかったので仕方なく載せました。
でどうにかならないかとバックを写真にしてみました。



なんだか墓穴を掘っただけのような……。
イラストは2、3日したら下ろさせていただきます。

ハッピーバレンタイン?(妄想BUMP)

2009年02月14日 | BUMP


タイトルは「僕とイチゴどっちが好きなの!?」

どれだけいちごが好きなんだ、ふじくん!

この間のラジオでの「言い間違え」の告白、面白かったですね~。
ふじくんの高校時代のデートのお話、うふふ……。
(ふじくんの高校時代は高1の1学期しか存在しません。中退しちゃったから)
女の子に(ここ不満)告白されてデートして手を繋いで。きゃーきゃー!
すっごい手汗かいて、でもここで手を離したら二度と繋げない気がして……。かわいい~!
「俺、緊張しちゃってさぁ」と言い訳をしようとしたら、
「俺、浣腸しちゃってさぁ……」ひえええ~!

か、かわいいです~、めっちゃかわいいです~!
どうしたんでしょうね、この後このふたり……。
「浣腸」を告られた彼女のリアクション知りたいっす!

ひろくん、ひろくん、大丈夫よ、過去の話しだから。
今は君だけだよ。
これからも君だけだよ。
いちごには負けちゃったけどね~。




先生の絵

2009年02月13日 | 日本画・絵
先日描いた「ピンクのカラー」を日本画教室の先生に見せました。
「花を描きました、バックを塗りました、っていう絵になっちゃっているんですよね。
 花と背景がお互いに影響受けつつ存在する、そういう感じを目指したほうがいいですよ」
そ、そうですよね。
わかります、おっしゃっていること。
でもそれってすっごく難しいです!

ということで先生の絵を参考にしたい、と言ったら快く応じてくださいました。

ブログに載せてもかまわないということですので、紹介させていただきますね。
以下「樋口研司」センセーの絵です。






色鉛筆



水彩絵の具とパステル






水彩絵の具と色鉛筆



色鉛筆。輪郭を取らずに背景と林檎の表面だけに着色。
で、この立体感!すごい!



これもバックと珈琲だけに着色し、カップを表現。すごっ!



なんだ、このチューリップの立体感は!



面白い色使いです。思い浮かばないです、こんなの。

やっぱ、先生は違う!と思いました。

すべて15㎝くらいの色紙に描かれたものです。
5、6分でさっさっと描いたものもあるとか。
ほとんど、下書きせずに描いていらっしゃるそうです。

ちなみに先生のホームページです。
http://pnktdrm.futene.net/
興味がありましたら、行ってみてください。

もみ紙完成!

2009年02月12日 | 日本画・絵
今年になって二回目の日本画教室。
前回は先生インフルエンザのため中止でした。
この前の続きでもみ紙作りです。



これは前回までの状態。
麻紙に二色の水干を塗ってあります。



練り胡粉(チューブ入りの)を塗りました。
写真は一回目。
乾いてから、もう一度塗ります。



その麻紙をくしゃくしゃに丸めて……。
表裏の区別がつかなくてすみません。
最初に間違えて裏に群青の水干を塗ってしまったためでして、
表を内側にして丸めています。



広げると……。
折り目のところの胡粉が履かれ堕ちて、まるでしわ加工したみたいに!



パネルに張って完成です!
この上からドーサ液を塗って定着させます。

う~ん、意外と想像通りになりました!
よかった、よかった。
面白かったです。
水干の替わりに墨を塗ってもいい感じになりそう~、うんうん。
と、満足したところに、

先生「……cochiさん。cochiさん、まさかこれで終わりだなんて言いませんよね?」
   どきっ!
先生「……たしか、ビンを描くんでしたよね?」
   どきどきっ!
cochi「えっ?ビンですか~?見えませんか~?ほら、念じているとうっすらと」
先生「見えませんよ、それ何の宗教ですか?」
cochi「いえ~、宗教じゃなくて~、『愛』ですよ、『愛』」
先生「……。その『愛』、信じるといいことあるんですか?」
cochi「えっと~、えっと~……。幸せになれるかも?」
先生「……」
cochi「……」
先生「さて、cochiさん、次回はさぞ奇抜なことしてくださるんでしょうね。たのしみですね、ビン」

いや、楽しみじゃないって。

……地獄が始まる予感がします。


手作りチョコレート

2009年02月11日 | 日常
娘がバレンタイン用の手作りチョコに挑戦!



まずは板チョコ(ガーナミルク)3枚を湯煎で溶かし50度くらいに冷ます。



沸騰させた生クリーム(75cc)を40度くらいに冷まし、溶かしたチョコに入れる。
ところが娘ったら冷めるのを待ち切れずに熱いうちに混ぜたものだから、
よく交ざらず、不気味な状態に。
とりあえず、その不気味なチョコを冷蔵庫で2、30分冷やす。



それを取り出して、ラップで丸めてまた冷蔵庫に。



不気味な冷蔵庫の状態。
まるで「ピクミン」?



最後にココアパウダーをまぶして出来上がり、だそうです。

誰にあげるかというと、お友達だそうで……。
ようするに友チョコっていうんですか~。

娘の友だちは腐女子ばかり。
数少ない男友だちも腐男子。←「大きく振りかぶって」の聖地である浦和西高校に
               行くのが夢だそうです。
母親も腐。
こんな恵まれた環境で「わたしは腐ってない~!」と言っておりますが、
……うそだと思う……。


佐藤史生

2009年02月09日 | 本・漫画・音楽


佐藤史生「死せる王女のための孔雀舞」

すっごい昔のコミックです。
もう絶版なんじゃないかな。

BLではありません。
が、実はわたしの一番好きな漫画家さんで「七生子」シリーズは一番好きな漫画です。
お世辞にも上手い絵とはいえないけれど、妙な雰囲気があるんです。
台詞ひとつひとつが輝いていて惹き付けられました。
ああ、この人は相当頭のいい人なんだな、と読んでいて思いましたもの。
彼女の才気溢れている台詞に当時はもう夢中でした。
わたしにとって天才は「萩尾望都」ではなく「佐藤史生」でした。

好きが高じてお仕事お手伝いに行かせてもらいました。
まあ、ご本人に接している分好きの度合いも強いわけでして。

作品同様、佐藤先生は魅力的な方でした。
もう、溢れる才能を持て余しているんじゃないかと思うくらい。
仕事中にしてくださるお話の面白いことったら!
時には図解付きで説明してくれたり……。
「先生~!締め切りが~!そんなの悠長に描いてないで原稿描いて~」
と何度叫んだことか(心の中で)

いろいろな漫画家さんが原稿を手伝いに来ていました。
なんというか、ちょっとカルト的な存在でしたからね~。
カリスマ性があるというか。
漫画もそうだけど、人間的にも。
二十歳そこそこのわたしにとって歳の離れた佐藤先生は大人の女性でもう憧れの象徴。
彼女が漫画を描いていた時期に、供にその空間で過ごすことができたのは、
本当に幸せなことだったと思ってます。
今は描いていらっしゃいませんからね。


「七生子シリーズ」より七生子


「夢見る惑星」よりイリス

これは頂き物です。
ずうずうしくも絵をねだったりすると気軽に応じてくださいました。
若気の至りですね~。今ならできませんよ、たぶん。

ちょっと最近のブログは思い出バージョンです。
本棚なんかを探索していると古い本とか出てきて、いろいろ思い出すことばかりですね。
本棚がノスタルジックな物体であることを認識しました。


むかしむかし

2009年02月07日 | 本・漫画・音楽
ちょっと用があって本棚を探索していたら、
むか~し描いたイラストが載った本が出てきた(ひええ~)

むか~しむかしはこんな絵を描いてました。









小学生向けの本です。
女の子描いてます。ふふ~ん、ころっころの女の子ですね~。
腐ってない~!えへへ~、このころはまともさ。

漫画界に出入りしていたので
漫画家さんの紹介でこんな仕事もやったりしてました。

これが載っている本、図書館にあると思いますよ。
探さないでね。

山藍紫姫子

2009年02月06日 | 本・漫画・音楽


山藍紫姫子「アレキサンドライト」

山藍さんといえば、耽美小説の女王とも呼べる存在。
中でもこの「アレキサンドライト」はもっとも耽美かつ官能的な小説だと思います。

もう表紙からして美しい!
表紙イラストは「小島文美」さんです。
ゲームのイラストとか描いていらっしゃるからご存知の方も多いと思います。
幻想的なイラストを描く方です。
このイラストは特に好きです。
なんだこの艶っぽさは!そしてこのピュアさは!
眺めていて飽きないですねぇ~。
こういう絵を描いてみたいなあ……。
ちょっと目指してみようかな……。

話しずれましたね。
とにかくですね、こんなに美しくて色っぽかったら、
監禁されて陵辱されてもしかたない、と思ってしまうほど麗しい主人公なのです。
「恨むなら自分の容姿を恨みなさい、シュリルちゃん」と思わずつぶやきます。
麗人シュリルがありとあらゆる「ぷれい」でいじめられる様は圧巻です!
主人公のシュリルは両性具有者という設定なので純粋なBLではないのだけど、
現代BLの基本がここにはすでにあるような気がする。
(いやよ、いやよ、と言いながら、相手に堕ちていく典型的なパターン)
もう15年近く前に書かれた小説なのに少しも色あせていないのがすごい!
「虹の麗人」も好きです。
でも宙出版で出された単行本の表紙は好きじゃないなぁ。
色っぽくないし、麗しくない。
やっぱ小島文美さんがよかったなあ。←「角川」と「宙」の財力の差か?

山藍さんの、最近作は読んでません。
現代ものは、すでにその時点で耽美ではなくなっているような気がして。
エロければなんでも許せるわけではないのです。
やはりそこには、夢やロマンやときめきがあってほしいと思うのです。
そこがBLの素晴しさだと思うのです。

カラー(calla)

2009年02月05日 | 日本画・絵


ピンクのカラーです。
別名は「オランダ海芋」
水彩とパステルで仕上げてみました。
大きさは0号、つまり18㎝×14㎝
こういうのは、どこまで塗れば終わりなんでしょうね。
やろうと思えば、延々と塗り続けることができるので、適当なところでやめましたが。



これは一つ前の水彩絵の具のみの段階



これはもう一つ前、鉛筆画です。

余談ですが、娘がこれを見て「うつぼ?」と言いました。
たぶん「ウツボカズラ」と言いたかったんだと思います。
あれです、あれ、ほら、フタ付きカラーみたいなやつを思い浮かべたんだと……。
でもそれだったら「ドロソフィルム」のほうが似ていますよね。
どっちにしても無知な娘には変わりないけど……。


妄想BUMPの世界 7

2009年02月03日 | BUMP


「ハンマーソングと痛みの塔」
この曲はギターのイントロで始まります。
2小節のギター、
それからシンコペーション裏拍でドラムが入って2小節。
そしてふじくんのボーカルが入ります。
少し経ったところで「あれ?」っと思う。
「裏で入ったドラムがいつの間に表に??」

なんてことはない、ギターが裏拍で始まっていて、
ドラムは初めから表だったというだけなんですけどね。

いつもいつもこの微妙な感覚のズレを楽しみながら聴く曲です。

ところで今年のふじくんはどうしちゃったのでしょうか?
リスナーからの「寂しい夜の過ごし方」という質問に
ちゃま(ベース)の
「ヌクのはあたりまえでしょ」って……。
キャーキャー、「ヌク」って……なんて露骨な言い方!

そ、それは許すとして、(いや許せませんけど、彼の下ネタ好きは有名だから)
それを受けてのふじくんの台詞!
「自分を慰めるとか、そういう言い方……」ってなんですか!
言い方の問題じゃありません!
そっちも充分下方向むいてますって!
新年早々、乙女路線から脱却ですか!

ひろくんまで「その後で襲ってくる淋しさみたいな……」って……。
そのあとで余計淋しくなるってことですか?(興味しんしん)

今年のBUMPはエロ路線で決定ですか?
ああ、男の子たちが4人も集まるとこういうお話になるんですかね~。
一応深夜とはいえ、ラジオの電波に乗っているんですけど。

まあ、三十路手前ですもんね~。(三十路手前でもBUMPは男の子!永遠の少年です!)



……淋しい夜は二人で慰め合ってください。