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クリエイト速読スクールブログ
750字という制約は文章を粒度細かくまとめるには足りず、荒くまとめるには多いと感じた
第85期文演(24/2/7~24/4/20)アンケートです。
きょうは、2023年公認会計士試験合格者Hさんです。
2023-12-18 「こないだ成績開示があり、50番以内という割と上位の合格」のHさんです。
Hさんの文演アンケート
Q.1 当講座をどんな目的で受講しましたか?
A.1 ・人に伝わりやすい文章を作る力を向上させたいと考えたから。最近企業勤めとなり、文章でのコミュニケーションを行う機会が増えた。そんな中、人に伝わりやすい文章を作成する力を身につければ仕事がしやすくなると考えたため。
また、松田さんにおすすめいただき当講座を知ったが、自分は速読の講座に非常に満足しており、松田さんが勧めるなら相応の効果が見込めると思い受講を決めた。
Q.2 「文演」を受講して文章への印象で変わったことがありますか?
A.2 ・主に感じる3つを挙げる。
はじめに、数字の表記等、形式面を意識するようになった。これまでそのような決まりがあることすら知らなかったが、形式面がしっかりしている文章はパッと見て美しく、読んでみたいと思わされることに気づいた。
つぎに、細かい情景描写の大切さを学んだ。講義中ある文章を読み、なんとなく読みづらいと感じたもののその理由をうまく指摘できなかった。それに対し松田さんは(割愛)等、細かい情景描写の欠如を指摘されており、なるほどと思わされた。これまでは細かい部分を書きすぎると冗長になるだけだと考えていたのに対し、今では細かい描写をわかりやすく記載し、読者に情景をスムーズにイメージさせる文章を読むと、巧いなと感じるようになった。
最後に、文章の中で筆者が何を言いたいのかをより意識するようになった。松田さんは講義において、言いたいことを十分に書くようにと仰っておられた。そのおかげか、筆者には文章を書く以上は伝えたいことがある、ということを再認識し、読む際はそれを掴もうと意識するようになった。
Q.3 宿題の「要約」はどうでしたか?
A.3-1 「授業前」 難しかった。 まず、要約の経験に乏しく、そもそもどういうスタイルで書くものか悩んだ。筆者視点で言いたいことをかいつまんで述べていくのか、僕視点で、筆者はこう言っていると述べていくのか。正解はわからなかったため、後者だと全ての文章の内容を加味した上で、自分なりに再構成してまとめ上げる必要があり、手に余ると思い前者にした。
松田さんがなるべく筆者の言葉を使うようにと仰られていたので、文章を何度も読み、大事そうなところをピックアップして、筆者の言葉のまま論理展開するよう心がけた。
750字という制約は文章を粒度細かくまとめるには足りず、荒くまとめるには多いと感じた。そこのバランスを考えるのが難しく、考えるほどに使うべき箇所とその記載方法に悩んだ。
一度提出したあと、松田さんから「よくできていますが100点ではないです」と伺ったものの、どこがダメなのかの指摘はなかったので、悩んだ末細かい表記の変更と、その回の講義の内容であったパラグラフを意識し段落の再構成を行ったが、裏目にでたように思う。ただ、2回目に提出した時には、自分的にはなかなかいいものができたと考えていた。
第6回終了後に全員分の要約が配られ、一読し、同じ文章の要約でもここまで人によって抜粋箇所や記載方法が異なるのだなと驚いた。巧いなぁと思わされる文章もあり、人の文章と自分の文章を比べることはとてもいい経験になった。
A.3-2 「授業後」 松田さんから、自分の要約についていくつかの指摘をいただいた。どれも自分が書いていた時は意識しておらず、特に問題ないだろうと考えていた箇所であったが、いざ指摘されると確かにそうだと納得する箇所ばかりで、さすがだと思った。ただ、自分で気づけたはずの点もあり、自分の文章を客観的に見ることの難しさを痛感した。
また、自分の要約に、筆者の言いたいことが漏れている箇所があり、これは要約に取り組んでいた時には気づかなかった箇所であった。今回は筆者が文章能力に突出した物書きであったため、言いたいことと文字数が比例する文章であったが、他のそうでない文章の場合は、筆者の言いたいことを掴むのはさらに難しくなりそうに感じ、経験が必要なのかなと思った。また、自分が最初に考えていた自分視点での要約を行い、見事にまとめ上げている方がおり、すごい人もいるなぁと感じた。
余談だが、てっきり授業中におにぎりがもらえると思っており、最後の方かなりお腹を空かせていたので、授業後一目散に食べたぼんごのおにぎりはとても美味しく、ぺろりと3つ食べてしまった。ごちそうさまでした。
Q.4 全体的な感想をお聞かせください。
A.4 ・受けてよかったと心から思った。先にも述べたように、文章に対する印象がかなり変わった。色々な文章を読み、それに対する松田さんの指摘から学ぶ中で、文章をより良くするための武器、意識するポイントが増えたと感じる。これまでの自分では考えもしなかったポイントも指摘されており、この講義を受けなければ一生そんな視点で考えなかっただろうなと思うことも学べ、貴重な機会であった。
また、自分は理系の出身で、これまで文章を読むのも書くのも疎いほうであり、今回の文演を受けるにあたっても、作文がうまくなってもしょうがないなという思いも少なからずあった。しかし文演を受けた今では、ここで得た能力は決して作文だけではなく、日々の文章コミュニケーションにも役立つものであることを確信している。それだけでなく、自分の要約を仕上げた際に(今回は他人の文章の要約であったものの)、自分の文章が活字となった際の感激、興奮の一端を知れたように感じ、文章を作成することの面白さを体感できたことが一番の収穫だったかもしれないなと思っている。
文演を受けたきりでは意味がないと思うので、この面白さを忘れずに、何かしらの形で文章作成を行なっていきたい。
P.S.
活発で優秀な他の受講生と共に、非常に楽しく講義を受けることができました。受講生のみなさん、指導いただいた松田さん、ありがとうございました。
Hさんの要約は最初の提出のほうがよかったです。こちらがアレコレ言うとかえってもうひとつになってしまうケースでした(次期からは合格点を取っていれば、そのまま受け取ります。100点以上を目指せとかはやめます)。
Hさんは9か月の会計士試験勉強で論文式まで合格した人。なおかつ、合格者1544名中50位内ということですから、特別といえば特別な人です(文演申込時は「3回目は用事があって休まなければならない」はずでしたが、出席しました。徹底ぶりが出ています)。だからこそなんでしょうが、アンケートのこの謙虚さよとも言えます
「自分は速読の講座に非常に満足しており」は基礎がしっかりしているだけでなく、取り組み意欲に溢れている(「上のレベルがあると知り、わくわく」)ため。受講47回(24/3/10)で、ロジカルテストFタイプでスピードボード8×8です。
忙しいようです。
紹介してくれたRさんとまた一緒に通ってほしいです。
折りをみて、土日朝トレでバトルしましょう
最終回のぼんごのおにぎりは授業中には出ませんので、ご注意ください。
22時前になります 真
※Hさん関連ブログです
・2023-10-06「まだまだ上のレベルがあると知り、わくわくしました」
・2023-11-27「頭に刻み込まれる感覚」
・2023-12-18「こないだ成績開示があり、50番以内という割と上位の合格」
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