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なおしのお薦め本(42)『「この字いいね」と言われる字が書けるようになる本』a

 クリエイト速読スクール文演第1期生の小川なおしさんから、お薦め本が届いています。文字数(行数)がgooブログの1回の量を超えますので、2回に分けて投稿します。

 

 「この字いいね」と言われる字が書けるようになる本   

       

                         進藤 康太郎著

 これは、日本語で文字を書くすべての人にオススメできる本です。

 まずは、手書き文字について書かれた文章をお読みください。

  「手書きの文字は、書き手その人自身を生々しく伝えている。人柄や知性、感情の機微や書いたときの状況まで伝えている。あたかも、書き手の総体が文面に乗って、そこに存在しているように。手書きのメッセージは、文章以上の情報を提供 しているのだ。

 つまり、自分が送り手になったときは、意識下の情報までも相手に提供することになるのだ。これを、見過ごすことはできない」

 手書き文字の重要さがわかったところで、さて自分の手書き文字はどうなのか、と我に返ることになります。人様に見せられるレベルなのかと。

   「『魅力ある文字が書けたら』と、美意識が耳元で囁くこともある。時には、『自分の字』を離れたい思いにかられて、改めて習字・書道を学びたい学習意欲が芽生えるかもしれない。そして、挑戦を試みる。しかし、わたしは、大きな成果を得られたと自他ともに評価できるケースをあまり見ていない」

 や、やっぱりそうですか。私だけではなかったんだ、と少し安心もしましたけど。

  「『自分の字』は頑固で、むしろ頑迷といっても過言ではない。

  むしろ、まったく発想を変え、『自分の字』を否定するのではなく、偏屈なくらいに強固なものとして肯定し、これを出発点にして、自信にあふれる『好きな』文字が書ける方法を知り、実践するほうがはるかに効果的だ」

  そして、「いい字」を書くことを妨げる四つのコンプレックスがあげられます。

  第一のコンプレックスは、「書芸作品とつい比べてしまう」こと。

  第二のコンプレックスは、「学習時に文字の形、点画・つくり・筆順を不正確に記憶してしまって」いること。

  第三のコンプレックスは、「手が自在に動かないことが原因となって、字形が整わないと思い込んでしまっている」こと。

  第四のコンプレックスは、「心のあり方」。潜在意識が文字に表れる、ということのようです。そして著者は、「この第四のコンプレックスを解消することが、じつは一番重要課題だと思っている」のです。    -続く-

    

  

 

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