教室のこと・速読のこと・受講生のスコア・SEG講習生のスコア等々について書いています。
クリエイト速読スクールブログ
MBA留学準備のために〈3〉
ロジカルテスト: 「AはBより短い」といった指示に従い、長さ・重さ・遠近順に頭の中で「A・B・C」の並べ替えを愚直に行っている。各レベルでパターンを覚えてしまえば、あとは比較スピードの速さの問題となる。上達のコツは、精度よりもスピードを重視し、8~9割の正答率で良いのでまずは時間内に完答を目指すこと、そして時間切れのプレッシャーに負けずに一定のペース/リズムで問題を解き続けることの2点にあると考える。この訓練は資格試験の本番力向上に効果があると感じる。
イメージ記憶訓練: 上達するにしたがって持ち時間が短縮されるのが辛いところだが、1回目・2回目ともに時間内に全項目に目を通す。2単語の組み合わせからどれだけスピーディーにイメージを連想していけるかの空想力の勝負。正直私の苦手な領域だが、記入までの待ち時間も、思い付いたイメージを思い返して記憶の定着を図り、2回目に重点的に見直す箇所を考える作戦タイムにするなど、自分なりの工夫をしている。
倍速読書訓練: 序盤で得た視野の広さと中盤で磨いた理解力・情報処理能力を総動員して取り組む。読み始めの前に1分間で読み切る目標のページに指を挟んでおいて時間内に全ページをめくっていき、全ての文字に目を通すことを目指す。
コメント記入: 毎回のレッスンで新たに気づいたこと、向上した点、次回の抱負を記す。前向きなコメントを残すことで、気持ちよくその日のレッスンを終える。漠然と頭の中に残ったことや感じたことを文章化することが学びの定着や技術の向上につながることが多々ある。
3. 文章演習講座
「きっと役に立ちますよ。ぜひ受けてみてください」と松田さんに誘われるがままに文章演習講座(文演)を受講した。受講にあたっては、普段あまり話す機会のない他の受講生と文章について意見を交わすのも楽しみであり、速読の訓練や日々の読書、メールやビジネス文書の作文などに臨むにあたり、一味違う視点が持てるかもしれない、という期待感もあった。
文演では、句読点の打ち方といった基本的な文章の作法の確認から始まり、過去の受講生が書かれた文章の推敲を行い、そして最終課題である要約文の作成に取り組んだ。要約では課題の文章を読み込み、所定の字数内で要点を抜き出していく。毎回の授業では自分の考えを発言してきた手前「口先だけの人間と思われてはならない」と自分に言い聞かせ、何度も推敲を重ねた。今まで学んだことが活かされているか、松田さんや受講生の皆さんに読まれても恥ずかしくない内容か、と良い意味でのプレッシャーを感じ、要約文とはいえ自分の作品を仕上げる意気込みで取り組んだ分、学びや気付きも大きかったように思う。
文演の受講を通し、自分が書き手・読み手のいずれの立場になったときにも文章に対する意識が高まった。書き手の視点としては、読み手に自分の言いたいことや要点が明確に伝わる文章か、説明に過不足がなく読み手の持つ知識で理解できる内容になっているか、に一層気を配るようになった。論点が明確で引き締まった文章が書ければ、日々の仕事や入学・資格の論述試験など多くの場面で有利に働くので、文章力は極めて実践的なスキルだと感じる。
また自分が読み手に回った場合に、悪文にツッコミを入れ良文を味わうのに必要な視座を得られた。例えば、ビジネス文書・提案書に目を通す際に、その要点に着目し誇大表現やこけおどし文句をばっさり切り捨てて読み進められるようになった。小説やエッセイを読む際にも、文演で他の受講生と議論し松田さんに指摘されたポイントが頭の中によみがえり、プロの物書きや永年読み継がれてきた作家の筆力に改めて気付かされるようになった。
4. 今後
速読訓練も100回の大台を超えているが、これからも継続して通学したいと考えている。速読もスポーツや語学と同様、トレーニングを中断してしまうと能力が落ちてしまうのでそれを維持したいというのも理由の1つではあるが、それ以上にまだ自分の中にはのびしろがあるという思いがある。次は読書速度10,000字/分の大台を目指してトレーニングに取り組んでいきたい。
また、速読の訓練と平行して文学・思想・芸術・歴史など、様々なジャンルの本を読み進めていきたい。今までも「岩波文庫100冊」や漱石の文学全集など、古典や名著と呼ばれる本に挑戦してきた。作品を鑑賞する目を養うということで言えば、高校入学後に楽器を始めたのをきっかけに自分がクラシック音楽を聴き始めたときにも、図書館で片っ端からCDを借り、お気に入りの音楽評論家の勧めるCDを購入して楽曲を聞き込んでいった。その経験が、今も音楽を楽しむ上で財産になっている。文芸作品も音楽同様、その良さが全て最初から分かるわけではないが、大量の良書に触れることで自分の中の読書の引き出しが増え、その中から自分の好みの作家や時間を置いて再び読み返したくなる作品が生まれてくるのではないかと思う。今後も、クリエイトで習得した速読力と文章の審美眼を道しるべとして、読書経験を豊かにしていきたい。
※鈴木葉月さんに関するブログ
・2009-06-14「ロジカルD次こそ時間内に全問解答を目指したい」
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3段重ねですね。思わずじっくり読んでしまいました。
トレーニングの取り組み方はとても参考に
なりました。早めに教室に着いて、できれば
最前列で受講、というのは自分も心がけています。
受講回数が100回を越える熟練された方と
同じことをしている、というのは単純に
嬉しいですね。
実力も追いつければいいのですが、果たして
どうでしょうか?
自分としては、体験記を読んで、その内容を
参考にして(まぁ真似るというか、盗むというか)
次のレッスンを受けると大概数値が上がるので、
次回が楽しみです。
トレーニングの取り組み方もですが、貪欲に
高みを目指す向上心、謙虚な姿勢、などなど、
人間性の素晴らしさにも惹かれるものが
ありました。
ありがとうございました。今夜はこのへんで。
おやすみなさい。
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