先日小学校の級友の家が失火で消失した。新聞で見るとちょうどその時間、同じ市内に住む級友と電話していたことになる。こういうことを虫の知らせというのかもしれない。
近くに住む級友3人が今年の同窓会の世話役、幹事を仰せつかっている。数週間前その下打ち合わせを自宅近くの喫茶店でやった。本当は今度は自分が中心ではやりたくなかった。
体調も十分ではないし、今まで何回も中心的に動いて世話役をやってきたし、心ない人は何もやらないくせに、難癖つける輩もいて気が進まなかった。
初めから、先導役のアパレル元会社経営者だった、級友に任せると言ってきてきた。
その思惑がなかなかうまくいかないのです。彼は経営者としてのリーダーシップは優秀でしたが、同窓会の世話役など苦手のようだ。
基本線を決めてこうやるので手伝えといってくれれば、こっちはワープロもやるし、案内状も作る事務的な作業は苦にならない。それがいつも船頭をやってくれない。
もうひとりも同じようで、弟と市内で会社経営をいていて、全く同じ様な按配なのです。
仕方なく自分が時期、場所、内容を提案し、二人の同意を得るという形になる。
今回も結局そうなった。先回の打ち合わせで、郷里の高山市2年前開催した同じ場所、旅館法では簡易宿所(お宿と自称し、旅館より立派)に決めた。
彼は後日電話してきて、
「今回は喜寿の記念同窓会にもなるので、こっちでやったらと思い直し電話した。往復のバス代くらいは自分が負担する。10万円くらいなら家内もいいことだというし、昼にはカラオケにでも行って少し派手にやったらと思って電話した」
という内容だった。
「それも一案なので旅館もまだ予約してないし、もう一度集まって案を練るか」
とやりとりしていた。
その頃、郷里の最近認知症を患う級友の住宅が燃えていたことになる。何ということだ。翌日罹災した親戚筋に当る級友の女性に電話してみた。
「腰を抜かして一晩たったいまでも震えています。彼はアルツハイマーだったので、近所に嫁いでいる妹のところへ落ち着かせたところへ、民生委員と市役所が来て、当面4日ほど町内にある、特別養護老人ホームに収容することになった。後のことは全く白紙です」
と動揺していた。 同居の未婚の息子は新聞で見ると50歳を少し出て、折から外出中で無事だったと報じていた。気の優しい腕のいい大工職で同窓会の幹事もやってくれ、息子が名簿などを手伝ってくれた。二人の今後を心配しないではおられない。
どうか立ち直ってほしいと願っている。級友の彼は出来ればそのまま特養老人ホームに居れれば、それに越したことはない。ただ回復の見込みのない病気なので、介護老人保健施設(長期療養型病院)に転所できればいいがと心配です。
高校の級友の女性は同じアルツハイマーで50代中頃から入ったきりだ。
金もかかるし、家の再建もある、息子さんも大変だろう。最後の手段は医療・生活保護の手もあるだろう。気を落とさずがんばってほしい。夕方電話をくれた級友は
「前を通ったら屋根も抜け全焼だ」というし、もう1人の女性は
「お見舞は心のある人は、個人として持つとことに決まった」と伝えてくれた。