やや疲れていたが日曜日の断酒会記念大会の翌日、夜の仏教公開講座へ行ってきました。
昨日は真夏日で、夕方柳ヶ瀬繁華街に近い蕎麦屋で夕食代わりの外食をし、時間つぶしに金華山麓の岐阜公園へ。道路の温度標識は28℃を示していました。駐車場の関係で岐阜護国神社へお参りし、ひんやりした境内を散策した。
神社としての環境がいいところで、鬱蒼とした金華山の原生林の麓、戦死者の英霊の御魂を祀る所として最適です。神仏習合でその足で仏教講座へ。
月1回開催 毎月20日 夜6時半から~8時半まで 入場料500円 真宗宗歌 お勤め (正信偈) 講演と質疑 恩徳讃 閉会
第107回仏教公開講座 テーマ 生きるってどういうこと
講師 ノーマン・ワデル先生 (Mr. Norman Waddell) カリフォルニア大学 英文佛雑誌(Eastern Buddhist)の編集者
大谷大学名誉教授 1940年生まれ 1964年日本に渡る
演題 「恩師を偲んで」
恩師はR.H.ブライス氏 (R.H.Blyth) 1898年(明治31年)生まれ イギリス人 ロンドン大学卒 1925年頃京城大外国人教師になり、1940年金沢四高の外国人教師、鈴木大拙師に学び、禅の英文紹介書を20冊も刊行した。
1964年死去。
講師との関係 カリフォルニア大学で比較文学を専攻していて、ブライス氏の著書「禅と英文学」に出会う。面白い本だったので、当時鎌倉で修行中のブライス氏に感動の手紙を書いた。予想しなかった返書が来て文通が始まる。
そのうちブライス氏の著作20冊がノーマン氏に贈呈される。禅にのめりこむ。
学究のため来日を望むが、金がなく、金を貯めてから1967年来日したが、すでにブライス氏は亡くなっていた。
鈴木大拙が戦争まで編集していた英文佛雑誌(Eastern Buddhist)の編集者となり、東本願寺に所属する。
本日の講演内容は恩師、R.H.ブライス氏の紹介、人となり、業績の紹介だった。講演者は70歳を少し過ぎ穏やかな学者だった。日本語は、読む、書く、話す、について不自由なく聞きやすかった。
仏教、特に禅は文学があるので欧米人に興味を持たれる。浄土真宗は大家の書いたものを英訳しても欧米人は禅ほど興味を示さない。真宗の記事を書いても雑誌が売れないとのことだった。
禅宗の海外紹介を浄土真宗が担ったとは、何と懐の深い教団かと思った。