たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

無人の街

2013年05月27日 | その他

前にも記事にしたことがあるが、福一、福島第一原発から確か12kmくらいの位置にある、NTT東日本・福島支店・富岡ビルの電線監視用ライブカメラ (ふくしまの窓から) が人気なのだという。このページの浜通り・富岡をクリックすると、不気味な無人の田舎街の交差点が写りますね。 
このカメラをウオッチして保存し、YouTubeにアップした映像、牛2頭が出てきたり、ダチョウが出てきたりと、熱心なマニアもいて感心です。

こんな無人の街にした、国や電力会社の責任は大きい。
・家を追われ、移住せざるを得なくなった人たちへの、補償がはかばかしく進んでいないのだという。
私が住む岐阜県徳山ダムの場合は、面積13平方キロが対象となり、466世帯が移住し、補償総額が460億円支払われた。世帯当り単純平均で9千9百万円。
・福島県の放射能汚染を強く受けた双葉郡と飯館村を合わせて1095平方キロ、県全体の8%になる。徳山並みの補償をすれば、6兆円となってしまう。国や電力会社はけち臭く値切りろうと、躍起になって移住者をいじめているのだという。
・福島県民だけで15万人が避難している。賠償額が1世帯当り1億円なら、10万世帯で10兆円と仙石由人元官房長官の著書にある。 (以上’13年5月25日朝日新聞:プロメテウスの罠から)

・同じ日の新聞は政府の地震調査委員会が南海トラフでM8~9の地震が起きる確率は、
10年以内20程度、 20年以内40~50%程度、 30年以内60~70%程度、 40年以内80%程度、 50年以内90%程度、と公表した。

・もう地震国日本はドイツのように原発は廃止宣言を明確に打ち出すべきだ。原発50基で廃炉費用が2.8兆円、見えぬ処分場、廃炉完了まで30年、後400年の管理が必要。(’12年11月26日朝日) 
別の日の新聞は原発維持に年1.2兆円、9電力、料金に上乗せ。もうたまらん。

・ 浜岡原発再稼動などもってのほかでしょう。 今日は午後からクーラーをつけている。電気や石油が無くなったら、その時はその時だ、人間は何とか解決策を見つけるだろう。 とにかく国は明確な基本方針を打ち出すべきでしょう。玉虫色のその場しのぎは国際的にも通用しない。