“子ども”を取り巻く諸問題

育児・親子・家族・発達障害・・・気になる情報を書き留めました(本棚4)。

「父親」「母親」「夫婦」

2010年01月17日 13時18分40秒 | 家族
 NHK-BS放送で「Cool Japan」という番組があります。
 世界から注目されている日本文化(武士道~最近はアニメ・マンガ?)のテーマを毎回一つ取り上げ、日本に来日中の外国人(世界各国から8人くらい)がそれをどう評価するか、ディスカッションする内容。
この場合「Cool」と単語は「涼しい」ではなく「カッコいい、イケてる」くらいの意味です。念のため。

先日、タイトルのテーマが3回続きました。
すると、意外な日本人家族像が浮かび上がってきました。

■ 「父親」
 世界各国で「自分の父親を尊敬しているか?」というアンケートを取ったところ、平均70~80%の諸外国に比較して、日本はなんと30%の超低率!
 愕然としました。何故なんだろう?
 ゲスト解説者は「日本には自分の父と対峙して乗り越えていく伝統・家風がある」とおっしゃいますが、ウ~ンそれだけかなあ。
 父親対象に街頭アンケートを行った中で、外国人が一番ショックを受けたのは「家庭より仕事を優先している」という言葉だそうです。
 ここが大きな問題のようですね。
 日本の父親が「Cool」と評価した外国人はなんと「ゼロ」。司会者の鴻上さんも立場なし。

■ 「母親」
 家庭で家事と育児を担当する母親は重労働、その上働いてもいる日本のお母さんは素晴らしい!と高評価。
 ギャルママ・サークルの紹介では「育児も自分も大切にしていて素晴らしい」とこれも高評価。
 日本の母親は全員一致で「Cool」と絶賛されました。

■ 「夫婦」
 街頭アンケートで「夫婦間の不満は?」の質問に、
・「夫→妻」:別にありません・・・が多い。
・「妻→夫」:話し出すと止まらないほど多い。
 という状況でした。
 「最近愛してると相手に言いましたか?」という質問には「記憶にない」との回答が多く外国人は唖然としてました。
 ただ、会話はないけど一緒にいるだけで過ごす老夫婦の以心伝心状態をみて「こんな夫婦関係もあるんだ・・・」「ブラボー!」との感想。外国人は歴史的に周辺多民族との付き合い(戦い?)が長いため「言葉にしなければ伝わらない」という思いが強いようです。

・・・以上、3回連続視聴して感じたこと;

 日本の家族は「父親不在」状態!
 いつからなんだろう、何故こうなってしまったのか?
 敗戦後の復興のために父親が国に取られてしまった、というのが私の考えですが、いかがでしょう。
 戦後ゼロから経済大国と言われるまでに発展した日本を造ったのは家庭を犠牲にして働き続けたお父さんたちですから。
 そろそろ家庭に帰して欲しいけど、深夜まで働く習慣は今でも残っていますね。いや、今更家庭に帰っても居場所がない・・・(涙)。
 近年、それに加えてに母親まで外で働いています。両親不在の家庭では子どもは寂しく満たされない気持ちのまま成長することに・・・大問題です。

 外国では「夕方5時に帰ってきて家族と時間を過ごす」のが普通だそうです。必然と会話も多くなるし、家族の絆も深くなるものと思われます。
 「仕事は夕方5時まで、それ以降仕事があるなら交代制で夜勤を組むべし」という法律でも作らなければ日本の家族は変われないような気がしました。