学校へ行けない、行きたくない・・・
近年増加傾向にある「不登校」。
その原因はケースバイケースなのでしょうが、
共通することがあります。
それは「学校へ行く」より「家にいる」方がよい、
と子どもが思っていること。
学校に行くとイヤなこと、都合の悪いことがあるのです。
こちらの記事を読むと、
その根底には「恐れ」があると指摘しています。
人間に限らず生物は、「苦痛」を避け、「快楽」を求めるよう遺伝子によってプログラムされています。特に私たち人間は、過去に受けた苦痛を「恐れ」として記憶し、再び同じ苦痛を受けないように回避しようとします。
つまり、学校に行けない子どもたちは、学校に行くことによって受けるかもしれない苦痛を避ける(恐れる)ために、学校へ行かない(行けない)のです。考えようによっては、人間として正常な行動と言えるのかもしれません。
学校で受けるかもしれない苦痛や恐れには、いろいろなものがあるでしょう。
肉体的暴力、精神的暴力、将来に対する不安、親の愛に対する不安などに対する恐れから、子どもは学校に行けなくなってしまうのです。
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息子さんの本当の心の声。
それは「助けて!」「さみしいよ」「もっと愛してよ」です。
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お子さんは、なぜ反抗するのでしょう。
そう、お子さんは怖いのです。傷つくのが……。
あなたに傷つけられるのが、ものすごく怖いのです。
なぜかと言うと、あなたを愛しているからです。愛している人に傷つけられるのは、ものすごくつらいことなのです。だから反抗することであなたを遠ざけ、傷つけられないようにしている。ただそれだけなのです。
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この子はなぜ学校へ行ってくれないのか。私がこんなに悩んでいるのに、この子はいったい何を考えているのか。
日に日に募っていくそんな思いから、すっかり忘れてしまうことがあります。
それは、お子さんの「良さ」です。
かわいい、愛しい、わが子。どの子にも、素晴らしい長所や才能があるはずです。優しさや素直さ、我慢強さもあるはずです。しかし悩みの渦中にあるとき、親はともすると、わが子の良さを見失いかけてしまうのです。
悩んでいる今だからこそ、子どもの良いところだけを見てください。お子さんにできること、良い部分、好きなことだけに、意識を向けてください。
するとあなたの中に、「この子はこのままで素晴らしい子なんだ」という誇りと安心がよみがえります。その気持ちはお子さんにも伝わり、お子さんの心の安定にもつながっていきます。
某心理職の専門家にこんな質問がありました;
「うちの子の得意なことと好きなことと、どちらを伸ばせばいいでしょうか?」
専門家の答えは、
「好きなことを伸ばしてあげてください」
「得意なことは、他の子どもと比較した評価という要素があります」
「好きなことは、その子だけの資質」
「好きなことを続ければ、いずれ得意なことになるかもしれません」
親は、どうしても子どもを他のこと比べて評価しがちです。
それが子どもを追い詰めてしまう。
この子が生まれたとき、無条件に嬉しくてたまらなかった気持ちをいつの間にか忘れてしまっています。
もう一度思い出しましょう。
そして、我が子の良いところを見つめましょう。
<参考>
▢ 子どもが不登校になる「たった1つの理由」、親だからできる“解決法”とは
菜花 俊:心理カウンセラー/不登校解決コンサルタント