木工の彫刻鑑賞 川越氷川神社の本殿です
実に細かく繊細ですが力強く圧倒されます
狛犬です 絵巻さながらの狛犬の向こうが本殿正面です
川越氷川神社のホームページより 説明と御写真を借りてまいりました
川越氷川神社の現本殿は入母屋造り。
天保十三年起工、嘉永二年に竣工されました。
建物の全面を埋め尽くす彫刻は、
当時屈指の名工と謳われた島村源蔵(俊表)
の手によるものです。
槻材の木目を活かした無彩色の江戸彫り(関東彫ともいう)が特色です。
本殿上段東面には「源義家」。 この御写真は拝借しました
西面には「牛若丸の図」。こちらも拝借してまいりました
普段は柱の外からしか見られません ありがとうございます
松や雉子 軒を支える神獣たちは 象と獏?龍でしょうか?
こちらが 鶴ヶ岡の場面です
お借りして来た鶴を放つ彫刻です 籠が見事です
そして差し掛けた傘を上の写真と共にご覧下さい
傘の内側に傘骨が見て取れます 鶴の脚も細い!
神社のホームページから
この構図は通称「鶴ケ岡」と呼ばれており、構図の中心は頼朝が
鶴岡八幡宮の祭礼「放生会」に際して千羽鶴を放つ姿です。
一枚の板から彫り出された彫刻は、3Dのような奥行きがあります。
鳥かごに飼われた鶴はいったいどのように彫られたものなのか
何度見ても見飽きることがありません。
そして腰回りには川越祭の山車でもおなじみ、
氏子十ケ町の山車の人形を主題とした彫り物が、
本殿より向かって右側より巡らされています。
亀に乗った浦島が竜宮へ行く姿を表した「浦島」(上松江町)。
天の岩戸開きの様子は「手力男命」(南町/現幸町)。
七福神の一人として長い間民衆に敬われてきた「布袋」(志義町/現仲町)。
平安末期の超人的豪傑「為朝」(江戸町/現大手町)。
江戸城の守護神として厚く崇敬されていた「山王(お猿)」
(高沢町/現元町二)など。表情豊かな彫り物が並びます。
籠の中に鶴が飼われており それを放ちと続く構図の様です
本殿彫刻の特別見学会が一年に一度開催されるようですので
期間を調べてじっくり拝見するのも良いと思います
その他 石碑や柿本人麻呂神社・能舞台などもあり
コンパクトながら様々な建造物も一度にご覧頂けます