柿渋とは渋柿を圧搾し・ろ過し・発酵させた天然の塗料です。何百年という
歴史の中で人体に無害であることは証明されており、ホルムアルデヒド等の
化学物質を吸着する働きや 抗菌作用があると言われております。
染料・塗料・防虫・防腐・補強剤として使用、蛇の目傘にも使われています。
柿渋の色は基本的に茶系色です、他の色はありません、そこで昔から
「べんがら」、「松煙」などの顔料を混ぜて着色して使用されてきました。
色をつける顔料も天然素材のものでないと離反し、受け付けないそうです
使用方法
塗布する材は乾燥させておいてください。
柿渋は木目に沿って一定方向に塗って下さい。
刷毛は水性塗料用を使用して下さい。布で擦り込み塗布する場合もあります。
刷毛は使用後 すぐに十分水洗いしてください。
柿渋を塗った後に 表面に気泡が出来たり、ムラが生じたりしますが
布で軽く拭き取り 均一化し 後は自然乾燥をさせて下さい。
直射日光に当たると より早く発色します。
回数を重ねることに色は濃くなり、時間と共にゆっくりと発色しますので、
連続して塗るよりも 暫く時間をおいてから 2~3回塗りをお勧めします。
十分に乾燥し 固着する前に水に濡れた状態で放置しないで下さい。
十二分に固着すれば、水に溶け出すことはありません。
外装に使用する場合、環境によってはメンテナンスが必要なケースがあります。
直射日光に当たって、より発色します。いつも日の当たる部分と当たらない
部分で色差が出る場合があります。
柿渋のタンニン成分は鉄を腐食させるので 作業にはポリ・プラスチックの
容器をご使用下さいませ、又 鉄と反応すると青く変色しますが 効能には
変わりありません。 色見を重視する場合は 気をつけた方がよいでしょう。
保存方法
空気に長時間触れると、ゼリー状に固まることがあります。
その場合 少量の水を加え湯煎・煮沸をすれば元に戻り使用できます。
容器の中で発酵することもあり フタを開けた時 勢いよく飛び出す時が
ございますので 使用時キャップを 開けるときには十分注意してください
年数を重ねても効能に変わりはありません 若干匂いが柔らかくなるそうです
●普通一般のタイプは かなり臭います。 塗布後は一週間程度で臭いは
収まります。 メーカーによっては臭いを押さえた無臭タイプもあります。
本塗り用 仕上げ用 保護用に耐水性をあげる上塗りがあるものもあり。
仕上げ・保護用を使用すると艶が増すようです。
手軽に自分で出来るDIY ホームセンターの商品でした