塩ビ管の継ぎ手によくあるTSとはTS接合のことです TS接合は継ぎ手の
受け口をテーパーに(平行ではなく錐型 タケノコ風)にして 接着剤による
塩ビ膨潤と塩ビの弾力性を利用したものである
接着剤を管と継ぎ手に塗布すれば その表面に厚さ約0.1ミリの膨潤層ができ
この層により 管は流動的に差し込まれる 差し込み後 管と継ぎ手の
各 膨潤層が 絡み合い 接着面を 一体化させる (メーカーさんのお話から)
接着剤は糊であるから タップリ塗ったほうが良いというのは 誤りであり
冬期は有害な亀裂事故(ソルベントクラッキング)にもなりかねないから
必要以上に 接着剤を 塗っては いけない そうです
TS接合の上手につける ポイント
① 管の切断は 管軸に対して直角に行う 呼び径30ミリ以上は全周にけがき
線を入れて 目の細かいノコで斜めにならないように切断してください
② 面取り 切断面に生じたバリなどを 取り除き 平らに仕上げてください
内外周になる方も 糸面取りをすると 丁寧に仕上がります
③ 呼び径13ミリ~40ミリの管差し込み標線を管体に書き込みます
管端より継ぎ手受け口長さ(ストッパーまでの長さ)を測り 管体に
マジックインキで標線を記します
参考資料
TS継ぎ手の 受け口基準長さ
呼び径 13→26ミリ 16→30ミリ 20→35ミリ 30→44ミリ
④ 洗浄処理 きちんと着けるためには必要です
継ぎ手受け口内面及び管差し込み口外面を 乾いたウエスなどで綺麗にふく
水分 油分に 充分に注意して 拭き取ってください
⑤ 接着受け口内面(メス側)に 特に奧部 及び管差し込み口外面(オス側)
に薄く塗り漏らしが無いように円周方向に均一に塗ります この場合は
必ず 標線から 接着剤がはみ出さないようにしてください
呼び径が細い管では 受け口メス内側 手前に接着剤を塗布して
差し込みオス側には接着剤を塗らず 溶かし伸ばしながらストッパー部分まで
差し込む方法 が 接着剤が はみ出さない方法と されています
管径が大きい場合は色付きの接着剤を使用して 未接着の無いようにします
ので 業務仕様と 一般では 諸説があるようです
⑥ 挿入 接着剤を塗り終わったら ただちに管を継ぎ手に 一気にひねらずに
差し込み そのまま押さえます この場合の標準押さえ 時間は
呼び径50ミリ以下は 30秒以上 50ミリ以上は 60秒以上だそうです
⑦ 接着剤の処理 結合後 はみ出した接着剤がある場合 ただちに拭き取り
接合部には 無理な力を加えない
こうした お話を伺うと知識の肉付けが出来て楽しいでーす
実践不足が・・・ 難点