「にらみ」
市川団十郎や海老蔵などの成田屋の専売特許である「にらみ」。
ここは天下分け目の決戦ということで、お許しいただきたいとばかりに
うら若き乙女二人の大見得をご覧いただきましょう。
結局このとき(12月8日、ノースアメリカン・オープン決勝戦)の出来映
えが、明年の東京五輪の女子シングル出場権に繋がったことを思えば、
若さを凌ぐ経験の豊かさが、より睨みの利いた「にらみ」となったわけ
です。
決勝は、4-2で石川佳純(26)が平野美宇(19)を下して優勝し、
65ポイント差で3番手にいた石川が逆に135ポイントリードすること
になった。それでも最後の国際大会である「ワールドツアー・グラ
ンドファイナル」(卓球のワールドツアー成績上位者のみ出場)の
1回戦(12月12日)で、石川が相手中国選手に負けて、平野が別
の相手中国選手に勝てば、平野が出場権を得ることができた。
しかし、共に敗れて、石川に出場権が与えられることになった。
石川に憧れて卓球に励んできた平野には、多分本人は気付いていないかも
知れないけど、どこか忖度が働いた(にらみになった)ように思うのです
よね。平野には次があるけど、石川は最後の五輪になるでしょうからね。
石川の1回戦の相手は、世界ランク10位の石川に対して同3位の劉シブン
(しかも今年の世界選手権女王。対戦成績も0勝11敗)。
世界ランク11位の平野の相手は、同18位の王芸迪。今年の手合わせで敗
れてはいるものの、勝つチャンスは多分にあった。
どちらに必死さがあったか分かるのが、真中の写真。石川の形相、凄いで
しょ。これを見たならにらめっこも降参。
ま、平野はシングルはダメでもダブルスや団体戦のメンバーとして東京五
輪の切符は手に入れるでしょうし、メダルの可能性もそちらの方が髙い。
団体戦でメダルをとったなら、三人(石川、平野、伊藤美誠)でカメラの
前で大見得を切って欲しい。決して笑ったりしないから。!(^^)!
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