「直江だろうが狂喜乱舞じゃ!」
2022年のシーズンを締めくくる最終戦(対アスレチックス)で大谷翔平がやってくれました。
昨日の試合で利き腕(右上腕)にデッドボールを受けた(ドロンジョさまの右脚で蹴飛ばさ
れたように見える画像)ので、ちょっとばかり心配していたのですが、残り1イニングを投げ
切って規定投球回数(チーム試合総数と同じ回数、エンジェルスは162試合なので162イニン
グ)を達成。
5回まで投げたので166イニングを投げぬいたことになります。
デッドボールで出塁したときのこと。一塁手のセス・ブラウンと次のようなややり取りがあ
ったらしい。
大谷が「明日、リベンジするよ」といたずらっぽい笑みを浮かべ語りかけると、ブラウンは
「俺にはやめてくれよ」と大谷の肩を抱いて応えたそうな。実際、大谷は四球は一人だした
けど、死球はゼロだった。
規定打席数(チーム試合数×3.1なので502打席)も、大きく上回る666打席。
野球の神様ベーブ・ルースも届かなかった文句なしのダブル規定到達の大偉業だ。
それまではどうだったか分からないのだけど、2リーグ制が始まった1901年以降の近代野球
では、ベーブルースも1918年、19年ともに達成できず、今回の大谷翔平が史上初の選手とし
て歴史に名を刻むことになる。
規定投球回数と規定打席数は、最優秀防御率や首位打者などのタイトルを決定する際に、原
則的に到達していなければならない数字。先発投手や野手が、シーズンを通して出場する上
での、ひとつの目標となる。
失点は5回の1点だけで(右手中指の血豆の塩梅が悪く)途中降板したのだけど、その後味方が
2点とってくれても大谷の後に2失点(都合3失点)していたので、大谷が負け投手になってしま
った。
で今回も、5チャンネルで流行りの「直江」となった次第。
元々は大谷の活躍にも係わらず「なおエンジェルスはx対xで敗北しました」という報道が
多くあったことから、そのようなケースを5ちゃんねるでは「なおエ」と縮めて投稿される
ようになり、さらに楽に書き込めるようにと「直江」となったらしい。
今シーズン、大谷の投手としての成績は、15勝9敗、防御率2.33、奪三振219、奪三振率はア・
リーグトップの11.87(但し、規定投球回数達成者に限る)。
ア・リーグにあっては勝ち数、防御率もでともに4位。奪三振数は3位。いずれもキャリアハ
イの好成績となった。
打者としては、打率.273、34本塁打、95打点、11盗塁。
ア・リーグにあっては34本塁打は4位。90得点(打点とは異なる。ホームベースを自らが踏ん
だ数)は8位タイ、三塁打6本は4位タイ、95打点、72四球は7位、長打率.519、OPS.875は5位、
14敬遠は3位。※OPSとは出塁率と長打率を足した指標。
本塁打が昨年度の46から12も減り、打点も100から5つ足りない。しかし、打率は2割5分7厘
から1分6厘上がり、三振数も打席数が増えたにもかかわらず、189個から161個と28減ってい
る。打撃改造中なのか研究中なのか分かりませんが、手元に引き付けて打つようにしたことが
上記の数字に表れているように思います。大谷自らが「逆方向のスピンが効いた打球がもうひ
と伸びできるフィジカル、スイングの強さがあれば、もっともっといい数字が残るんじゃない
か」と語っていますから、シーズンオフにその辺りの強化に取り組むのでしょう。
それにしてもア・リーグのMVPはどうなるのかしらん。ヤンキースのジャッジは本塁打、打点の
二冠王だけど、ナ・リーグには過去にボンズの73本を筆頭に63本以上の打者(マグワイアが2回、
ソーサが3回と重なっている)が3人もいるし、打率でもジャッジ超えは何人もいる。
大谷の場合は、比較対象がベーブ・ルースを除いては両リーグを通して自分しかいないことだ。
自らが自らの記録に挑戦するしかない。このことの評価が吉凶どちらに振れるか…。
とまれ、今回の快挙にドロンボー一家も、恐れ入谷の鬼子母神とばかりに、歌い踊り狂っており
ます。決して、床のうず高い札束(大谷の契約金3000万ドル)に狂喜乱舞しているのではありま
せん。
♪スッタモンダ コッタモンダ ヤッタモンダ
ヤッタモンダ コッタモンダ スッタモンダ
ドンナモンダ コンナモンダ アンナモンダ
アンナモンダ コンナモンダ ドンナモンダ
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