ヴォイトレをしている合唱団の練習がありました!
先日、合唱祭を行った合唱団です。
合唱祭が終わって、一段落、
新しい曲に取り組む事になりました。
そのうちの1曲が、シューベルトの“野ばら”です。
教科書にも載っている、有名なドイツ・リートで、
誰もが耳にしたことのあるような、親しみやすいメロディです。
ウィーン少年合唱団を始めとして、
子供達が澄んだ声で、
可愛く歌っているイメージがあるかもしれないのですが、
実際は、とっても大人な曲。
ある少年がね、野に咲くバラを見つけたんだよ・・・。
少年に例えて、自分の若い頃の話をしているかもしれない、
そんな内容の詩なんです。
若い頃の過ち。
若さゆえの過ち。
取り戻せない過去。
ですから、きちんとした大人の発声で
しっかりと歌いましょうと言って、
指導をしてきました。
作詞は、ゲーテ。
もちろん、“裏の”意味があると思います。
クラシックを歌っていると、この“裏の”意味ってやつが、
実はとっても多いんですよ~。
フィガロの結婚を始めとして・・・。
プッチーニにもありますねぇ。
フランス歌曲なんて、裏の意味ばっかりなところ、ありますし。
自分が歌っている時に、その“裏の”意味を
お客様にも伝えた方がいいのかどうか、
つい最近まで悩んでいたんです。
裏の意味まで表現しようとすると、歌い方がと~っても
ひねくれた感じになっちゃいますので・・・。
ところが先日、
ある方に言われたんですねぇ~。
歌は歌で、しっかりと歌いなさい。
それを聞いて、「この曲、ステキだな~」と思った人が、
「何を表現しているんだろう」と興味を持ってくれて、
歌詞の対訳や、オペラのあらすじなどを読んでくださって、
「え~、こんなこと、言ってたの~!?」
と、ビックリしてくださったら、
それで、私達のすべきことは完成します。
すっきりしました^^♪
・・・ということで、
野ばらに興味のある方は、調べて下さったら嬉しいです♪