さなえのうた

歌いながらあちこちに出没します♪

Heidenroeslein

2008-11-07 | 日記・エッセイ・コラム

ヴォイトレをしている合唱団の練習がありました!

先日、合唱祭を行った合唱団です。

  

  

合唱祭が終わって、一段落、
新しい曲に取り組む事になりました。

そのうちの1曲が、シューベルトの“野ばら”です。

教科書にも載っている、有名なドイツ・リートで、
誰もが耳にしたことのあるような、親しみやすいメロディです。

  

  

ウィーン少年合唱団を始めとして、
子供達が澄んだ声で、
可愛く歌っているイメージがあるかもしれないのですが、

実際は、とっても大人な曲。

  

ある少年がね、野に咲くバラを見つけたんだよ・・・。

  

少年に例えて、自分の若い頃の話をしているかもしれない、
そんな内容の詩なんです。

若い頃の過ち。

若さゆえの過ち。

取り戻せない過去。

  

ですから、きちんとした大人の発声で
しっかりと歌いましょうと言って、
指導をしてきました。

  

  

作詞は、ゲーテ。

もちろん、“裏の”意味があると思います。

  

  

クラシックを歌っていると、この“裏の”意味ってやつが、
実はとっても多いんですよ~。

フィガロの結婚を始めとして・・・。

プッチーニにもありますねぇ。

  

フランス歌曲なんて、裏の意味ばっかりなところ、ありますし。 

  

自分が歌っている時に、その“裏の”意味を
お客様にも伝えた方がいいのかどうか、
つい最近まで悩んでいたんです。

裏の意味まで表現しようとすると、歌い方がと~っても
ひねくれた感じになっちゃいますので・・・。

  

ところが先日、
ある方に言われたんですねぇ~。

  

歌は歌で、しっかりと歌いなさい。
それを聞いて、「この曲、ステキだな~」と思った人が、
「何を表現しているんだろう」と興味を持ってくれて、
歌詞の対訳や、オペラのあらすじなどを読んでくださって、

「え~、こんなこと、言ってたの~!?」

と、ビックリしてくださったら、
それで、私達のすべきことは完成します。

  

  

すっきりしました^^♪

  

  

・・・ということで、

野ばらに興味のある方は、調べて下さったら嬉しいです♪

コメント
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