しとしとと、小雨が降ったり止んだり・・・。
秋って感じですねぇ～。
スプリーンという曲があるのです。
ガブリエル・フォーレがヴェルレーヌの詩に作曲したもので、
(ただいま勉強中のフォーレです♪)
雨がモチーフです。
私の心に雨が降る
まるで、街に雨が降るように・・・
こんな歌いだしで始まります。
この歌いだしが難しい・・・ 
普通、街が先にきて、並列される気がするんですよね。
街に雨が降っている
私の心にも雨が降っている・・・
詩人ヴェルレーヌは、
大酒呑みで、考えなしで、
キレイなものが好きで、小心者で、
年下の男の子(ランボー)と逃避行をしたり、
別れ話の縺れから、彼に発砲したり、
入牢したり・・・
映画にもなっちゃっている人です。
街に降る雨は、
アスファルトや大地をぬらし、
窓や屋根で音を作り、
空を薄暗くし、
気分も薄暗くし、
外出する気分を消失させます。
そのように、心の中でも雨が降っている・・・。
ピアノの前奏が、伴奏が、
雨の降る様子を表現しているのですよ。
やがて、びしょぬれになった彼は
想いを叫びます。
映画のワンシーンのような曲です。
スプリーン
憂鬱と訳されるようですね。
