さなえのうた

歌いながらあちこちに出没します♪

読書の春

2009-02-09 | 日記・エッセイ・コラム

街角の花屋に、チューリップが並び始めましたねぇ。
チューリップが咲くと、もうすぐ春が来るとワクワクします。
そして、無性にイチゴが食べたくなります。

  

『余命』という本を読みました。

最近、映画化されて、
先週末あたりから上演されているらしい同名の映画の
原作です。

  

いや~、泣きました!

  

電車の中で読んでいたので、
涙を流さないようにするのが必死でしたが、
グスグス言っていても、たぶん、
花粉症だと勘違いされるのでしょうね。

読書には、もってこいの季節!?です!

  

こういう本を読むと、
どうしても、ボエームのミミとオーバーラップします。
彼女が初めてロドルフォの部屋を訪れた時、
・・・クリスマス・イブですけど、
体の調子は、ものすご~く悪かったんだと思うんですよね。
咳込むってことは、気管がやられていたのでしょうし、
気管がやられているってことは、
寒い季節の寒い空気を吸い込むと、
肋骨が疲労骨折しそうなくらい、
ひどく咳き込んでしまうでしょうし・・・。

ろうそくの灯を点すと、煤や煙も気管には悪いので、
あまり部屋も明るくしなかったでしょうし。

  

春になれば、空気もおだやかになって、
少しは呼吸もラクになって、
花々や木々が生命力に溢れて、
自分にもエネルギーが与えられるように感じて、
部屋の中も、外も、今よりず~っと明るくなる。

ミミの最初のアリアって、
そういう、生命力への憧れが歌われていると感じています。

  

『余命』の主人公は、結婚10年目にして
初めて子を授かったのですが、
喜びも束の間、乳がんが再発してしまうのです。
ガンの治療よりも、出産を優先して、
息子をこの世に送り出した後、
その子が6歳の時に亡くなってしまうのですが・・・、

  

こういう生き方って、かっこいいな~と思いました。

   

  

がんの治療って、壮絶だってことは知っているので、
出来れば特効薬が一日も早く完成することを望みますが。

コメント
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