ツイートもしましたが、合唱のエキストラとして
ヘンデルの有名な宗教曲『メサイア』全曲演奏会に参加してきました。
高橋淳さんがテノールのソロを歌い、
成田博之さんがバリトンのソロを歌い、
よく使用されるベーレンライター版の楽譜ではなく、
イギリスのトラディショナルな出版社の楽譜を使用しているらしい!・・・と噂を聞き、
「聞きに行きたいっ!」と騒いでいたところ・・・
聞きに来るなら歌ってくれ!・・・という話になり、
合唱団のエキストラとして歌ってきました。
歌を歌って、しかも稼げて、淳さん達のソロを聴けて・・・
なんてラッキーなんだろ~
思った通り・・・いや、想像以上に、高橋淳さんのソロは素敵でした。
同じ東京音楽大学ですので、学生時代からよく存じ上げておりますが、
当時から子音のさばき方の見事さは秀逸です。
語尾の『s』『st』『m』『n』などはもちろん、
語頭の子音も心地よくポーンと客席に飛んでいきます。
ある時は強く、ある時は優しく。
しかも、母音の響き(声質の色)が、深みを増してきて・・・
世界にも通用すると思えるテノールであり、
今、この役を歌ったら、この歌を歌ったら・・・と
たくさんの期待を抱かせる状態にあり、
これから年齢と経験を重ねたら、どこまで行くんだろうと
畏敬の念すら抱かせるテノールでもあると思いました。
今は、タミーノが一番聞きたいかな。。。
神に仕える者という名のタミーノ。
彼の不安・恐れ・迷い、そして自信・若さ・愛の強さ。
理想的なタミーノがここにいると感じました。
袖でお話したら、トナカイで歌っているの?なんて声をかけてくださって・・・
学生時代から変わらず、面倒見のよい先輩でいてくださいます。
成田博之さんは、ブレスがとにかく長い!!!!
オーボエ奏者さんがよくなさる“循環呼吸”をしているのではないかと思うくらい、
ブレスが矢鱈と長いです!!!
ゲネプロの時、拍手が思わず起こっていたくらい・・・
メサイアの全曲演奏の時、ソリストによるソロが歌い終わっても、
オペラのソロのアリアが終わった時に起こるような拍手はしないのが常ですが、
成田さんのソロが終わった時には、合唱団の・・・特にエキストラから
大拍手が起こっていましたね~。
歌を勉強している者なら誰もが認める、素晴らしいテクニックをお持ちです。
成田さんのお人柄に関しては、すっごく想いがあるので、
後述♪
実はチラシをもらってもいなくて、
誰がソロを歌うのか知らなかったのですが(汗)
ソプラノはオクサーナさんという、ロシアの方でした。
藤原歌劇団の方です。
素敵なソプラノでした!!!
特にパッサッジョ(E♭音やF音)から上の音が素晴らしく、
天使のささやきのように響いていました。
柔らかく、天使が歌うように響く声。
例え悲しい歌を歌っているとしても、
歌を聴いている人が幸せになれる・・・そんな声をお持ちでした。
アルトは押見さん。
2・3度ご一緒したことがあるのです。
覚えていてくださって、嬉しかったなー。
明るい響きを持っているので、歌が全て暖かく響きます。
母のような。
全てを包み込み、暖かく、全てを許し、優しい。
これほどまでに素晴らしいソリストが揃ったメサイアの演奏会。
本当は客席にいたかったのですが、ラッキーなことに
お金を稼ぎながら、自分も歌いながら、
演奏会を堪能してきました。
役得。
なぜ合唱にいるんだよぉ~などと言われたりもしましたが、
プライドに凝り固まっているキャラではないので、
楽しい音楽が作れれば、ソリストとしていようが、
合唱としていようが、客席にいようが、あまり関係ありません。
その瞬間に、その場所にいられることが大事。
成田博之さんのことを引き合いに出したいと思います。
成田さんは。。。普段は兄様とお呼びしているのですけれども。。。
兄様は、ソロでも合唱でも同じように付き合って下さいます。
今回も、「合唱で兄様の後ろにいます!」とメールしたら、
「がんばろうね!」とのお返事が。
ソリストとして共演する時と同じ反応です。
合唱の一員でもソリストでも、音楽を構成する必要な要素には変わりがありません。
ジグソーパズルの中で、人物の瞳を担当しているピースは一つか二つ。
背景の空を担当しているピースは複数あるでしょう。
同じような空色のピースが、いくつもあるはずです。
でも、どれが欠けてもジグソーパズルは完成しないのです。
合唱の一人かもしれませんが、その一人が重要なのです。
成田兄様は、昔からそういう考え方をお持ちのお方。
私も成田兄様や他の方から教わって、
同じ考え方を持っています。
もっといえば。
舞台上に乗っていないけれど、重要な役割を担っている人達がたくさんいます。
舞台上で私たちが歌っている時に、楽屋で貴重品の管理をしてくれている人達。
舞台が始まる前、お客様の誘導をしてくれている人達。
チケットの半券を受け取り、客席に案内してくれている人達。
舞台が始まる前、私達が使う椅子の準備をしてくれている人達。
舞台が始まる前、オーケストラの人達の楽譜を用意してくれている人達。
舞台が始まって、客席の灯りを落とす人達。
舞台が始まって、アナウンスをする人達。
舞台が始まって、遅れてきたお客様の案内をしてくれている人達。
そして、音楽が始まる時に、お喋りもやめて、
音楽が聞こえるように物音を立てず、
雰囲気を作って下さるお客様。
私は・・・見た目の派手さも手伝って、
オペラの現場で重宝されることが多いのですが、
楽しい音楽が作れることが、一番嬉しいと感じています。
それが、裏方の仕事でも、合唱の仕事でも、ソリストでも、客席にいても。
見た目が派手なので、
裏にいたり合唱にいたり客席にいると目立ってしまうのが悩みですが。
今日も目立っていたみたい・・・
「声、よく聞こえたよ~」と、押見さんにも言って頂きました。
客席にいらした方からも、「楽しそうに歌っていたね~」と。
いろいろ、ばれてます・・・(汗)
ま、転んだり、笑われるようなことをしたり、失敗したりした訳じゃないので、
良かったことにしておこう・・・
そういうことにしておいてくださいっ!
ツイートもしましたが、合唱のエキストラとして
ヘンデルの有名な宗教曲『メサイア』全曲演奏会に参加してきました。
高橋淳さんがテノールのソロを歌い、
成田博之さんがバリトンのソロを歌い、
よく使用されるベーレンライター版の楽譜ではなく、
イギリスのトラディショナルな出版社の楽譜を使用しているらしい!・・・と噂を聞き、
「聞きに行きたいっ!」と騒いでいたところ・・・
聞きに来るなら歌ってくれ!・・・という話になり、
合唱団のエキストラとして歌ってきました。
歌を歌って、しかも稼げて、淳さん達のソロを聴けて・・・
なんてラッキーなんだろ~
思った通り・・・いや、想像以上に、高橋淳さんのソロは素敵でした。
同じ東京音楽大学ですので、学生時代からよく存じ上げておりますが、
当時から子音のさばき方の見事さは秀逸です。
語尾の『s』『st』『m』『n』などはもちろん、
語頭の子音も心地よくポーンと客席に飛んでいきます。
ある時は強く、ある時は優しく。
しかも、母音の響き(声質の色)が、深みを増してきて・・・
世界にも通用すると思えるテノールであり、
今、この役を歌ったら、この歌を歌ったら・・・と
たくさんの期待を抱かせる状態にあり、
これから年齢と経験を重ねたら、どこまで行くんだろうと
畏敬の念すら抱かせるテノールでもあると思いました。
今は、タミーノが一番聞きたいかな。。。
神に仕える者という名のタミーノ。
彼の不安・恐れ・迷い、そして自信・若さ・愛の強さ。
理想的なタミーノがここにいると感じました。
袖でお話したら、トナカイで歌っているの?なんて声をかけてくださって・・・
学生時代から変わらず、面倒見のよい先輩でいてくださいます。
成田博之さんは、ブレスがとにかく長い!!!!
オーボエ奏者さんがよくなさる“循環呼吸”をしているのではないかと思うくらい、
ブレスが矢鱈と長いです!!!
ゲネプロの時、拍手が思わず起こっていたくらい・・・
メサイアの全曲演奏の時、ソリストによるソロが歌い終わっても、
オペラのソロのアリアが終わった時に起こるような拍手はしないのが常ですが、
成田さんのソロが終わった時には、合唱団の・・・特にエキストラから
大拍手が起こっていましたね~。
歌を勉強している者なら誰もが認める、素晴らしいテクニックをお持ちです。
成田さんのお人柄に関しては、すっごく想いがあるので、
後述♪
実はチラシをもらってもいなくて、
誰がソロを歌うのか知らなかったのですが(汗)
ソプラノはオクサーナさんという、ロシアの方でした。
藤原歌劇団の方です。
素敵なソプラノでした!!!
特にパッサッジョ(E♭音やF音)から上の音が素晴らしく、
天使のささやきのように響いていました。
柔らかく、天使が歌うように響く声。
例え悲しい歌を歌っているとしても、
歌を聴いている人が幸せになれる・・・そんな声をお持ちでした。
アルトは押見さん。
2・3度ご一緒したことがあるのです。
覚えていてくださって、嬉しかったなー。
明るい響きを持っているので、歌が全て暖かく響きます。
母のような。
全てを包み込み、暖かく、全てを許し、優しい。
これほどまでに素晴らしいソリストが揃ったメサイアの演奏会。
本当は客席にいたかったのですが、ラッキーなことに
お金を稼ぎながら、自分も歌いながら、
演奏会を堪能してきました。
役得。
なぜ合唱にいるんだよぉ~などと言われたりもしましたが、
プライドに凝り固まっているキャラではないので、
楽しい音楽が作れれば、ソリストとしていようが、
合唱としていようが、客席にいようが、あまり関係ありません。
その瞬間に、その場所にいられることが大事。
成田博之さんのことを引き合いに出したいと思います。
成田さんは。。。普段は兄様とお呼びしているのですけれども。。。
兄様は、ソロでも合唱でも同じように付き合って下さいます。
今回も、「合唱で兄様の後ろにいます!」とメールしたら、
「がんばろうね!」とのお返事が。
ソリストとして共演する時と同じ反応です。
合唱の一員でもソリストでも、音楽を構成する必要な要素には変わりがありません。
ジグソーパズルの中で、人物の瞳を担当しているピースは一つか二つ。
背景の空を担当しているピースは複数あるでしょう。
同じような空色のピースが、いくつもあるはずです。
でも、どれが欠けてもジグソーパズルは完成しないのです。
合唱の一人かもしれませんが、その一人が重要なのです。
成田兄様は、昔からそういう考え方をお持ちのお方。
私も成田兄様や他の方から教わって、
同じ考え方を持っています。
もっといえば。
舞台上に乗っていないけれど、重要な役割を担っている人達がたくさんいます。
舞台上で私たちが歌っている時に、楽屋で貴重品の管理をしてくれている人達。
舞台が始まる前、お客様の誘導をしてくれている人達。
チケットの半券を受け取り、客席に案内してくれている人達。
舞台が始まる前、私達が使う椅子の準備をしてくれている人達。
舞台が始まる前、オーケストラの人達の楽譜を用意してくれている人達。
舞台が始まって、客席の灯りを落とす人達。
舞台が始まって、アナウンスをする人達。
舞台が始まって、遅れてきたお客様の案内をしてくれている人達。
そして、音楽が始まる時に、お喋りもやめて、
音楽が聞こえるように物音を立てず、
雰囲気を作って下さるお客様。
私は・・・見た目の派手さも手伝って、
オペラの現場で重宝されることが多いのですが、
楽しい音楽が作れることが、一番嬉しいと感じています。
それが、裏方の仕事でも、合唱の仕事でも、ソリストでも、客席にいても。
見た目が派手なので、
裏にいたり合唱にいたり客席にいると目立ってしまうのが悩みですが。
今日も目立っていたみたい・・・
「声、よく聞こえたよ~」と、押見さんにも言って頂きました。
客席にいらした方からも、「楽しそうに歌っていたね~」と。
いろいろ、ばれてます・・・(汗)
ま、転んだり、笑われるようなことをしたり、失敗したりした訳じゃないので、
良かったことにしておこう・・・
そういうことにしておいてくださいっ!