さて。
Nr.1の2重唱でスザンナは
“ un cappellino ornato di fiori ”を試しています。
~ 縮小辞 ~
“ cappellino ”は“ capello ”に“-ino”の縮小辞がついたものです。
縮小辞とは、イタリア語では「 -ino / -ina 」や「 -etto / -etta 」などのことで、
語尾につきます。
これがつくと「可愛い」とか「小さい」とか、
そういうイメージが加わります。
「早苗」の場合は「さなえった Sanaetta 」になるでしょうか。
日本語の表現としては「さなえっち」に近いです。
「~ちゃん」「~くん」と訳されることもあります。
「~ちん」とか「~っぺ」とか「~ぽよ」とも訳せますねぇ。
イタリア語の“ spago ”には“ひも”という意味があります。
これに縮小辞“ -etto ”の複数形“ -etti ”がついて“spagetti スパゲッティ ”、
“細いひも”というのが元々の意味です。
さらにこれに縮小辞“ -ino ”の複数形“ -ini ”がつくと、“ spagetthini スパゲッティーニ”
“細いスパゲッティ”を意味し、茹で時間が短めです。
この場合、縮小辞は“細い”と訳されます。
そうめん・ひやむぎ・うどん…の違いと似ているようですが…。
~人名の縮小辞~
話がそれますが、フランス語の縮小辞の代表は“ -ette ”
家を意味する“ maison メゾン”について“メゾネット”になったりします。
“小さな家”という意味です。
(※“メゾネットタイプの家”とフランスで言っても通じません)
アントワーヌという女性の名前についてアントワネットになったりします。
ジュリアに縮小辞がついたのがジュリエット。
どちらも縮小辞がついている名前が正式名称なので、
「アントワーヌちゃん」「ジュリアっち」などと訳しません。
「小次郎」を「次郎ちゃん」と訳さないのと同じです。
「愛」や「笑」、「美」の字が使われているのと同じような感覚です。
愛らしい子に育ちますようにと願ってつけられたり、
二世の意味だったり、可愛くて仕方がなかったりする思いが反映されていたり…。
ところで。
マリオという男性の名前やマリアという女性の名前に縮小辞“ -ette ”がついて
“マリオネット”という単語ができました。
人形のことです。
小さいサイズのマリオ、手で動かすマリア、マリオやマリアの縮小サイズ…。
“人間を小さくしたもの”または“人間の形をしたもの”と訳せるでしょうか。
ドイツ語の縮小辞の代表は“ -chen ”
マルグレートという女性の名前についてマルが欠落してグレートヒェンになったりします。
戸籍上の名前はマルグレートで、普段はグレートヒェンと呼ばれているのです。
「グレートちゃん」「マルグレートちゃん」などと訳しません。
シューベルトの歌曲のグレートヒェンとグノーのオペラ「ファウスト」のマルグリートは
同一人物です。
ちなみにミュンヘンは、ミュンに縮小辞がついたものではなく、
モンク(僧侶)の意味のドイツ語の複数形から来ています…たしか。
話が逸れ過ぎましたが、
この縮小辞が表すイメージは後々大事になってきます。
お忘れなく。
Nr.1の2重唱でスザンナは
“ un cappellino ornato di fiori ”を試しています。
~ 縮小辞 ~
“ cappellino ”は“ capello ”に“-ino”の縮小辞がついたものです。
縮小辞とは、イタリア語では「 -ino / -ina 」や「 -etto / -etta 」などのことで、
語尾につきます。
これがつくと「可愛い」とか「小さい」とか、
そういうイメージが加わります。
「早苗」の場合は「さなえった Sanaetta 」になるでしょうか。
日本語の表現としては「さなえっち」に近いです。
「~ちゃん」「~くん」と訳されることもあります。
「~ちん」とか「~っぺ」とか「~ぽよ」とも訳せますねぇ。
イタリア語の“ spago ”には“ひも”という意味があります。
これに縮小辞“ -etto ”の複数形“ -etti ”がついて“spagetti スパゲッティ ”、
“細いひも”というのが元々の意味です。
さらにこれに縮小辞“ -ino ”の複数形“ -ini ”がつくと、“ spagetthini スパゲッティーニ”
“細いスパゲッティ”を意味し、茹で時間が短めです。
この場合、縮小辞は“細い”と訳されます。
そうめん・ひやむぎ・うどん…の違いと似ているようですが…。
~人名の縮小辞~
話がそれますが、フランス語の縮小辞の代表は“ -ette ”
家を意味する“ maison メゾン”について“メゾネット”になったりします。
“小さな家”という意味です。
(※“メゾネットタイプの家”とフランスで言っても通じません)
アントワーヌという女性の名前についてアントワネットになったりします。
ジュリアに縮小辞がついたのがジュリエット。
どちらも縮小辞がついている名前が正式名称なので、
「アントワーヌちゃん」「ジュリアっち」などと訳しません。
「小次郎」を「次郎ちゃん」と訳さないのと同じです。
「愛」や「笑」、「美」の字が使われているのと同じような感覚です。
愛らしい子に育ちますようにと願ってつけられたり、
二世の意味だったり、可愛くて仕方がなかったりする思いが反映されていたり…。
ところで。
マリオという男性の名前やマリアという女性の名前に縮小辞“ -ette ”がついて
“マリオネット”という単語ができました。
人形のことです。
小さいサイズのマリオ、手で動かすマリア、マリオやマリアの縮小サイズ…。
“人間を小さくしたもの”または“人間の形をしたもの”と訳せるでしょうか。
ドイツ語の縮小辞の代表は“ -chen ”
マルグレートという女性の名前についてマルが欠落してグレートヒェンになったりします。
戸籍上の名前はマルグレートで、普段はグレートヒェンと呼ばれているのです。
「グレートちゃん」「マルグレートちゃん」などと訳しません。
シューベルトの歌曲のグレートヒェンとグノーのオペラ「ファウスト」のマルグリートは
同一人物です。
ちなみにミュンヘンは、ミュンに縮小辞がついたものではなく、
モンク(僧侶)の意味のドイツ語の複数形から来ています…たしか。
話が逸れ過ぎましたが、
この縮小辞が表すイメージは後々大事になってきます。
お忘れなく。