松本零士の漫画では、私は「男おいどん」が好きである。一般に、松本零士というと、「宇宙戦艦ヤマト」だとか「銀河鉄道999」に圧倒的に人気がある。しかし、私は「宇宙戦艦ヤマト」も「銀河鉄道999」も、全く興味がない。何がいいのか、さっぱり分からない。というより、一部しか読んで、面白くないので、全部よんでいない。アニメも面白くない。好きな人は、熱烈に好きらしいが。しかし、「男おいどん」はとても好きである。一般の人は、「男おいどん」は、汚らしい作品として嫌う人もいるくらいである。私と世間の人とは価値観が反対である。
「男おいどん」は、あの汚らしさがいいのである。汚いアパートの一人暮らしで貧乏。夜間高校中退という、みじめな境遇。それでも、アルバイトして大学を出ようと思っている志の高さ。親に学費も生活費も頼らず、自活しようという男のプライド。そして夢は大きくても、それが実現されない救われなさ。あの生き方にすごく惹きつけられるのである。何とか、おいどんの夢が叶って欲しいと思う一方で、いつも失敗ばかりして、意志も弱く、救われないみじめさ、に何とも言えない、もどかしい気持ちにさせられるが、そのもどかしさが面白いのである。
「男おいどん」は、あの汚らしさがいいのである。汚いアパートの一人暮らしで貧乏。夜間高校中退という、みじめな境遇。それでも、アルバイトして大学を出ようと思っている志の高さ。親に学費も生活費も頼らず、自活しようという男のプライド。そして夢は大きくても、それが実現されない救われなさ。あの生き方にすごく惹きつけられるのである。何とか、おいどんの夢が叶って欲しいと思う一方で、いつも失敗ばかりして、意志も弱く、救われないみじめさ、に何とも言えない、もどかしい気持ちにさせられるが、そのもどかしさが面白いのである。