小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

ブルース・リーも指導者としてはいい加減である

2009-12-31 00:28:39 | 武道・スポーツ
ブルース・リーは本などでは非常に本質的で深い事を書いている。人格も謙虚でしっかりしていて隙がない。
しかし教え方にはちょっと問題がある。生徒の立場に立ってものを見れていない。ブルース・リーは、よく、「水のようになれ」と教えているが、水のようになるとは、はたしてどういう事を意味するのか、しっかりと理解できたり説明できる生徒がいるだろうか。別にリーは気取ったり神秘めかしたりしてるようには見受けられない。では私が説明しておこう。「水のようになる」とは、戦う時、「頭であれこれ考えないで、体の反射で戦う」という事である。別にこれは、難しい事ではなく、どんなスポーツでも基本の出来ている人は、試合の時、体の反射で戦っている。スポーツでは当たり前の事である。しかし徒手空拳の格闘となるとちょっと話が違ってくる。格闘では、何か自分が、ある戦い方を身につけていると、かえって、精神がそれに束縛されて、それが手枷足枷になってしまう事が起こるからである。だからこそブルース・リーは格闘において起こりかねない危険を強調して、「水のようになれ」と言っているのである。
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