ブラックジャックについて

手塚治虫の「ブラックジャック」について。

ブラックジャック、のいくつかの点について思う所を述べよう。

「1」ブラックジャックは無免許医である。

「2」ブラックジャックは何千万円、何億と治療費を要求する。

「3」ブラックジャックは、一流医学部卒ではなく、二流医学部卒である。

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「1」ブラックジャックは無免許医である。

これはおかしい。なぜならブラックジャックは、ちゃんと医学部を卒業して、1年間のインターンもしている。なので医師国家試験を受ける資格がある。なぜ医師国家試験を受けなかったのか？答え。無免許医、モグリの医者とした方が問題を起こして、面白いストーリーを作れるからである。それ以外の理由は考えられない。

「2」ブラックジャックは何千万円、何億と治療費を要求する。

これは違法ではない。なぜなら、ブラックジャックは保険診療しているのではなく、自由診療だからだ。自由診療では患者の自己負担が100％であり、また自由診療の治療費は医者が、いくらに決めてもいいのである。なので、ブラックジャックが患者に請求する高額な治療費は違法ではない。ではなぜ患者に、何千万円、何億と請求するのか？それは、ブラックジャックは天才外科医であるが、性格も善良としてしまうと、あまりに空々しくなってしまい、面白いストーリーが作れなくなるからだ。他の医者や患者から嫌われ、敵対関係を作ることによって、ストーリーが色々と作れるからだ。主人公には、おかしな性格があった方が、面白いストーリーを作れるのだ。手塚治虫は、このことを良く知っている。

「3」ブラックジャックは、一流医学部卒ではなく、二流医学部卒である。

ブラックジャックは子供の頃、事故にあって、救われて、医者とは素晴らしい職業だと感動し、子供の頃から医者になろうと思った。だから医学部に入るために猛勉強しただろう。なので一流医学部に入れても、おかしくない。しかしブラックジャックは二流医学部に入学した。それはなぜか？それは簡単な理由で。二流医学部卒の医者が一流医学部卒の医者より、はるかに優れた天才外科医であり、一流医学部卒の医者に勝つ、ということにした方が、面白いお話を作れるからである。

このように手塚治虫はストーリーを面白くする方法をよく知っている。
手塚治虫は幼少の頃から、マンガを描き出したので、ストーリーを面白くする方法は簡単に思いつけるのだろう。