「精神保健指定医「審査確実に」 塩崎厚労相
精神保健指定医の資格を不正に取得するなどして、全国の医師89人が資格の取り消し処分になった問題で、塩崎恭久厚生労働相は28日午前の閣議後会見で、「必要な診断や治療に従事した経験を確実に審査できる手法の導入など、再発防止をやっていかなければならない」と述べた。精神保健指定医は、重い精神疾患の患者を強制的に入院させる措置入院の判断などができる。資格取得には、自身が関わった8件の症例報告が必要だが、処分となった医師らは診療に十分関わっていない症例を報告していた。塩崎厚労相はこの日、「精神科医療に対する国民の信頼を揺るがす、極めて遺憾な事態だ」とした上で、「なぜこんなに大量に発生したのかをよく考えた上で、次のステップを考えていきたい」と述べた。厚労省は26日、自身が診療に十分関わっていない患者を症例として報告するなどして資格を不正取得した医師49人と、報告の内容を十分確認せずに証明を示す署名をした上司の指導医40人の処分を決めている。」
(朝日新聞デジタル 10/28(金) 11:00配信 )
「指定医大量処分「極めて遺憾」=塩崎厚労相
塩崎恭久厚生労働相は28日の閣議後記者会見で、資格を不正取得したとして精神保健指定医89人の資格取り消しが決まったことについて「精神科医療に対する国民の信頼を揺るがす極めて遺憾な事態だ」と述べた。その上で、資格取得に必要な経験の有無を確実に審査する手法の導入を検討する考えを示した。」
(時事通信 10/28(金) 9:52配信)
政府は、まったくピンボケである。
まったく、的外れなことを言っている。
まあ、大臣なんて、自民党株式会社の中での、出世のための褒章システムだから仕方ないが。
しかし、大臣の半分は、民間人から選んでもいいのだから、手の打ちようはあるのだが。
官僚も、全ての省庁で、東大法学部出でなければならないので、ダメである。環境省なら、理系に強い人間の方がいいから、東大理科一類出、とした方がいいのは、明らかであると思うのだが。
別に法学部卒でなくても、大臣の作文書きは出来ると思うのだが。
昨日から、熱が出て、書く体力がないので、後日、書こう。
「資格取得に必要な経験の有無を確実に審査」。こんなものを、調べる意味など全くない。全くバカげている。
指定医になるには、合計5年の、病院での常勤の経験が必要であって、そのうち、3年以上は、精神病院での常勤の勤務の経験が必要なのだが、それは、指定医申請の時、本人が、過去に勤務した、病院に、証明書を送ってくれるよう頼んで、送ってもらい、申請の時、レポートと一緒に、提出するから、ここに不正が起こる余地は全くないのである。
この条件は、100%、満たされているだろう。
問題は、・・・ハア・・・疲れた
僕の思う、大雑把な解決策。
問題は、ケースレポートである。
僕の思う、大雑把な解決策。
8症例のレポートに、その患者の、アナムネのコピーを添付する、というようにしたら、良くなるだろう。
アナムネとは、入院時に患者や家族からの問診によるカルテ記載である。
他科のアナムネは、「3日前から熱が出た」(主訴ていど)とか、だから、簡単だが、精神科のアナムネは、楽ではなく面倒なのである。
筆跡で、確実にわかるから、自分が診療した、という証明になる。
そして、現状では、精神科では、ほとんど、入院時にアナムネをとった医師が、その患者の主治医になって、最後まで診ているのである。
これは、90%以上である。
最初に診察を受けた先生が、途中から主治医が変わるととうようなことは、まず、ないのである。
そして、入院後、治療によって、患者は落ち着いてくるが、入院時は、ほとんどの患者は、入院を拒否し、(病識がないのである)、暴れて、大声で、医者や、連れてきた家族に、怒鳴り散らすのである。
精神科では、入院時の所見が一番、重要なのである。
入院時の、精神運動興奮、妄想や、幻聴の訴え、などが、患者の、病状発現時の最悪の状態だから、そのあと、患者の病状が落ち着いてきたか、どうかは、入院時と比較するすることによって把握できるのである。
逆に言うと、入院時の、暴れた患者の状態を、見ていないと、改善したのか、改善していないのか、カルテを読んだだけでは、正確には、把握できないのである。
それ以外にも、まだまだ、政府は何一つわかっていない。すべて誤解している。全てが間違いである。
指定医のレポートのサインをするのは、病院長か、大学なら、教授である。
病院の規模にもよるが、一ヶ月に入院してくる患者は、5~7人程度、である。(50床ほどの急性期病棟の場合)
精神科は、他科と違って、入院期間が長く、回転率は、少ないのである。
なので、患者Aの入院の電話連絡が病院に入ったら、病院長が、「B先生。今度の患者の主治医は、君にお願いするよ」と、病院長(教授)が決める。
だから、病院長は、どの患者の主治医は、どの先生かは、把握している。
カルテにも、わかりやすいように、Bと、主治医がわかりやすいように、テープを貼っておく。
患者と、その主治医の、一覧表も、病院長は持っている。
だから、B医師、以外のドクターCが、「患者Aのケースレポートを書きました。サインお願い致します」と、レポートを、病院長の所に、持って行っても、自分の記憶からも、そして、担当医の一覧表からも、そのウソは、わかるのである。
ましてや、ケースレポートは、一字でも誤字があったら、書きなおすよう、厚生省は、送り返してくるから、レポートは、病院長も、しっかり目を通す。
病院長も、自分のサインした、ケースレポートは、通って欲しいと思っているものなのである。
ケースレポートは、年間、一つの病院で、10症例も、やっている所はない。
なので、時間的なゆとりは十分ある。
なので、「いそがしくて、把握できなかった」、などと、言っている、病院長は、全員、ウソをついているのである。
これは、私が、保証する。
良心のカケラでもあるのなら、「君。このレポートの患者のカルテを持ってきたまえ」、と言えばいいだけである。
カルテを見れば、そのカルテに、C医師の病状記載があるか、どうか、一目でわかる。
企業の不祥事。たとえば三菱自動車の燃費不正などは、下の社員がやっていて、社長などのトップは、把握していたのか、どうかは、難しいところだと思うが。
精神科のケースレポートに限っては、最高責任者である、病院長の、「いそがしくて、把握できなかった」、という発言は、100%、故意のウソである。
それは、この私が保障する。
実際、今回、指定医取り消しされた医者の中に、聖マリアンナの、御園生篤志、が、いるじゃない。
僕は、去年の、4月19日のこのブログ、「聖マリアンナ医大病院>精神保健指定医20人資格取り消し。その2」で、彼は不正医者だと指摘して、それが、このブログの人気記事になってしまったじゃない。
彼は、今回、確認を怠った医師、つまり、指導医として不正と晒されたが、彼は、精神保健指定医の取得も、不正だと、僕は、この目で不正を見ているから、具体的に指摘したじゃない。
僕の言ったことは、当たってるじゃない。
しかし、本当の巨悪、というか、医者のクズは、不正を知ってて平気で認めている、神奈川県の清川遠寿病院の、理事長の、不正指定医製造医の、増田直樹、なんだけどね。
まあ。喩えるなら。ある高校で、テスト中に、先生が、生徒に、「カンニングしてもいいよー」、と言えば、それゃー生徒は、カンニングするわな。
しかし、そこまで、踏み込むと、僻地の地方医療に差しさわりが出てくるから、厚生省は、見て見ぬふりして動かないだろうけどね。
☆
それと。僕としては、相模原障害者施設殺傷事件の犯人の診療に関わった精神保健指定医の方が、可哀想に思える。
人間は、何か悲惨な事件が起こると、そのやりきれなさから、どうしても、(強引にでも)その責任者なるものを作り上げて、責めたてたいのである。
とむらい合戦であり、敵討ちであり、遺族の、やりきれなさの、スケープゴートにされてしまった感がある。
オウム真理教のサリン事件にしたって、罪があるのは、犯罪に関わった当事者である、麻原や、幹部だけであるべきだ。
なのに、犯罪に全く関与していない、麻原の三女とか、四女とかは、麻原の娘、という理由だけで、何の罪もないのに、世間から嫌われて差別されている。
これを、良し、と思っているのが、日本人の半分以上の大多数なのだから、あきれる。
人間は、ホント、愚かだね。
まあ、物の道理より、自分の感情を優先させる、というバカな面も、人間性の一つなんだけどね。
☆
あと、特に、ベテランの精神科医は、患者に、ちゃんと説明していない。
「言っても、どうせ、わからないだろう、とか、言っても、無駄」
という、仕事の、惰性の、だらけ、からの慣れからである。
六法全書まで、見せる必要はないと思うが、せめて、「六法全書に書いてある、精神保健福祉法、という法律によって、精神科医は、治療の目的で、患者の人権を制限できる権限があります」
くらいの説明は、すべきだと思うが。
あと、以前、このブログでも書いたが、「任意入院」の説明も、精神科医は、していない。
「任意入院」は、言葉のイメージから、自分の意志で入院でき、自分の意志で、好きな時に、退院できる、入院形態と誤解されやすい。
しかし、「任意入院」は、そんな自由な入院ではないのである。
「任意入院」、に関することは、2008年8月5日に、このブログで、書いてました。
精神保健指定医の資格を不正に取得するなどして、全国の医師89人が資格の取り消し処分になった問題で、塩崎恭久厚生労働相は28日午前の閣議後会見で、「必要な診断や治療に従事した経験を確実に審査できる手法の導入など、再発防止をやっていかなければならない」と述べた。精神保健指定医は、重い精神疾患の患者を強制的に入院させる措置入院の判断などができる。資格取得には、自身が関わった8件の症例報告が必要だが、処分となった医師らは診療に十分関わっていない症例を報告していた。塩崎厚労相はこの日、「精神科医療に対する国民の信頼を揺るがす、極めて遺憾な事態だ」とした上で、「なぜこんなに大量に発生したのかをよく考えた上で、次のステップを考えていきたい」と述べた。厚労省は26日、自身が診療に十分関わっていない患者を症例として報告するなどして資格を不正取得した医師49人と、報告の内容を十分確認せずに証明を示す署名をした上司の指導医40人の処分を決めている。」
(朝日新聞デジタル 10/28(金) 11:00配信 )
「指定医大量処分「極めて遺憾」=塩崎厚労相
塩崎恭久厚生労働相は28日の閣議後記者会見で、資格を不正取得したとして精神保健指定医89人の資格取り消しが決まったことについて「精神科医療に対する国民の信頼を揺るがす極めて遺憾な事態だ」と述べた。その上で、資格取得に必要な経験の有無を確実に審査する手法の導入を検討する考えを示した。」
(時事通信 10/28(金) 9:52配信)
政府は、まったくピンボケである。
まったく、的外れなことを言っている。
まあ、大臣なんて、自民党株式会社の中での、出世のための褒章システムだから仕方ないが。
しかし、大臣の半分は、民間人から選んでもいいのだから、手の打ちようはあるのだが。
官僚も、全ての省庁で、東大法学部出でなければならないので、ダメである。環境省なら、理系に強い人間の方がいいから、東大理科一類出、とした方がいいのは、明らかであると思うのだが。
別に法学部卒でなくても、大臣の作文書きは出来ると思うのだが。
昨日から、熱が出て、書く体力がないので、後日、書こう。
「資格取得に必要な経験の有無を確実に審査」。こんなものを、調べる意味など全くない。全くバカげている。
指定医になるには、合計5年の、病院での常勤の経験が必要であって、そのうち、3年以上は、精神病院での常勤の勤務の経験が必要なのだが、それは、指定医申請の時、本人が、過去に勤務した、病院に、証明書を送ってくれるよう頼んで、送ってもらい、申請の時、レポートと一緒に、提出するから、ここに不正が起こる余地は全くないのである。
この条件は、100%、満たされているだろう。
問題は、・・・ハア・・・疲れた
僕の思う、大雑把な解決策。
問題は、ケースレポートである。
僕の思う、大雑把な解決策。
8症例のレポートに、その患者の、アナムネのコピーを添付する、というようにしたら、良くなるだろう。
アナムネとは、入院時に患者や家族からの問診によるカルテ記載である。
他科のアナムネは、「3日前から熱が出た」(主訴ていど)とか、だから、簡単だが、精神科のアナムネは、楽ではなく面倒なのである。
筆跡で、確実にわかるから、自分が診療した、という証明になる。
そして、現状では、精神科では、ほとんど、入院時にアナムネをとった医師が、その患者の主治医になって、最後まで診ているのである。
これは、90%以上である。
最初に診察を受けた先生が、途中から主治医が変わるととうようなことは、まず、ないのである。
そして、入院後、治療によって、患者は落ち着いてくるが、入院時は、ほとんどの患者は、入院を拒否し、(病識がないのである)、暴れて、大声で、医者や、連れてきた家族に、怒鳴り散らすのである。
精神科では、入院時の所見が一番、重要なのである。
入院時の、精神運動興奮、妄想や、幻聴の訴え、などが、患者の、病状発現時の最悪の状態だから、そのあと、患者の病状が落ち着いてきたか、どうかは、入院時と比較するすることによって把握できるのである。
逆に言うと、入院時の、暴れた患者の状態を、見ていないと、改善したのか、改善していないのか、カルテを読んだだけでは、正確には、把握できないのである。
それ以外にも、まだまだ、政府は何一つわかっていない。すべて誤解している。全てが間違いである。
指定医のレポートのサインをするのは、病院長か、大学なら、教授である。
病院の規模にもよるが、一ヶ月に入院してくる患者は、5~7人程度、である。(50床ほどの急性期病棟の場合)
精神科は、他科と違って、入院期間が長く、回転率は、少ないのである。
なので、患者Aの入院の電話連絡が病院に入ったら、病院長が、「B先生。今度の患者の主治医は、君にお願いするよ」と、病院長(教授)が決める。
だから、病院長は、どの患者の主治医は、どの先生かは、把握している。
カルテにも、わかりやすいように、Bと、主治医がわかりやすいように、テープを貼っておく。
患者と、その主治医の、一覧表も、病院長は持っている。
だから、B医師、以外のドクターCが、「患者Aのケースレポートを書きました。サインお願い致します」と、レポートを、病院長の所に、持って行っても、自分の記憶からも、そして、担当医の一覧表からも、そのウソは、わかるのである。
ましてや、ケースレポートは、一字でも誤字があったら、書きなおすよう、厚生省は、送り返してくるから、レポートは、病院長も、しっかり目を通す。
病院長も、自分のサインした、ケースレポートは、通って欲しいと思っているものなのである。
ケースレポートは、年間、一つの病院で、10症例も、やっている所はない。
なので、時間的なゆとりは十分ある。
なので、「いそがしくて、把握できなかった」、などと、言っている、病院長は、全員、ウソをついているのである。
これは、私が、保証する。
良心のカケラでもあるのなら、「君。このレポートの患者のカルテを持ってきたまえ」、と言えばいいだけである。
カルテを見れば、そのカルテに、C医師の病状記載があるか、どうか、一目でわかる。
企業の不祥事。たとえば三菱自動車の燃費不正などは、下の社員がやっていて、社長などのトップは、把握していたのか、どうかは、難しいところだと思うが。
精神科のケースレポートに限っては、最高責任者である、病院長の、「いそがしくて、把握できなかった」、という発言は、100%、故意のウソである。
それは、この私が保障する。
実際、今回、指定医取り消しされた医者の中に、聖マリアンナの、御園生篤志、が、いるじゃない。
僕は、去年の、4月19日のこのブログ、「聖マリアンナ医大病院>精神保健指定医20人資格取り消し。その2」で、彼は不正医者だと指摘して、それが、このブログの人気記事になってしまったじゃない。
彼は、今回、確認を怠った医師、つまり、指導医として不正と晒されたが、彼は、精神保健指定医の取得も、不正だと、僕は、この目で不正を見ているから、具体的に指摘したじゃない。
僕の言ったことは、当たってるじゃない。
しかし、本当の巨悪、というか、医者のクズは、不正を知ってて平気で認めている、神奈川県の清川遠寿病院の、理事長の、不正指定医製造医の、増田直樹、なんだけどね。
まあ。喩えるなら。ある高校で、テスト中に、先生が、生徒に、「カンニングしてもいいよー」、と言えば、それゃー生徒は、カンニングするわな。
しかし、そこまで、踏み込むと、僻地の地方医療に差しさわりが出てくるから、厚生省は、見て見ぬふりして動かないだろうけどね。
☆
それと。僕としては、相模原障害者施設殺傷事件の犯人の診療に関わった精神保健指定医の方が、可哀想に思える。
人間は、何か悲惨な事件が起こると、そのやりきれなさから、どうしても、(強引にでも)その責任者なるものを作り上げて、責めたてたいのである。
とむらい合戦であり、敵討ちであり、遺族の、やりきれなさの、スケープゴートにされてしまった感がある。
オウム真理教のサリン事件にしたって、罪があるのは、犯罪に関わった当事者である、麻原や、幹部だけであるべきだ。
なのに、犯罪に全く関与していない、麻原の三女とか、四女とかは、麻原の娘、という理由だけで、何の罪もないのに、世間から嫌われて差別されている。
これを、良し、と思っているのが、日本人の半分以上の大多数なのだから、あきれる。
人間は、ホント、愚かだね。
まあ、物の道理より、自分の感情を優先させる、というバカな面も、人間性の一つなんだけどね。
☆
あと、特に、ベテランの精神科医は、患者に、ちゃんと説明していない。
「言っても、どうせ、わからないだろう、とか、言っても、無駄」
という、仕事の、惰性の、だらけ、からの慣れからである。
六法全書まで、見せる必要はないと思うが、せめて、「六法全書に書いてある、精神保健福祉法、という法律によって、精神科医は、治療の目的で、患者の人権を制限できる権限があります」
くらいの説明は、すべきだと思うが。
あと、以前、このブログでも書いたが、「任意入院」の説明も、精神科医は、していない。
「任意入院」は、言葉のイメージから、自分の意志で入院でき、自分の意志で、好きな時に、退院できる、入院形態と誤解されやすい。
しかし、「任意入院」は、そんな自由な入院ではないのである。
「任意入院」、に関することは、2008年8月5日に、このブログで、書いてました。