古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第二十章 乍恐奉申上返答口上覚ひかえ其の十四

2014年01月05日 08時17分47秒 | 古文書の初歩

 

「乍恐奉申上返答口上覚控え」第三頁、上の二~三行目

 

解読 并雑穀抔作り所持仕候處、猪鹿荒

    □り候而次第ニ山林ニ相成候との義聞傳

 

読み 並びに雑穀など作り、所持仕り候ところ、猪・鹿荒

    □り候て、次第に山林に相成り候との義聞き伝え、

 

解説 「并」・・・『ならびに』現在の「並」の旧字です。 「雑穀抔」・・・雑穀など。「抔」は現在ではほとんど使われていません。  「猪・鹿」・・・「鹿」の字体は変わっていますが、俗字として使われています。 「荒」の次の文字が解読不能です。宿題にしておきます。 畑を耕作していたが、猪や鹿が荒らして山に成ってしまったと言うこと。 最後は「聞傳」・・・聞き伝え。「聞」という崩しも覚えましょう。「傳」は「伝」の旧字体。