古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第二十章 乍恐奉申上返答口上覚ひかえ其の二十一

2014年01月12日 05時06分59秒 | 古文書の初歩

 

「乍恐奉申上返答口上覚控え」第四頁、上の三~四行目

 

解読 内ニ者御検地請ケ候所有之との義当村

    ニ聞傳候者無御座、水流一ト谷ニ而奥ニ

 

読み (霞ヶ谷)内には御検地請け候所これ有りとの義、当村

    に聞き伝え候者御座無く、水流ひと谷にて奥に

 

解説 (霞ヶ谷)の内には。 「御検地請け候所」・・・藩の役人が来て検地を受ける様な田畑や宅地の様な土地が。 「有之との義」・・・その様な土地が有ると言う事は。 「当村ニ聞き伝え候者」・・・聞いて伝える人間も当村には無く。 四~五行目は紙のシワが取れませんので写りが悪くなっています。ちょうど半紙を糊で繋いだ箇所です。 「水流一と谷にて、奥に」・・・谷川の水の流れが一つの谷のみの流れで。「一」に「ト」の送り仮名で、「ひと谷」と読ませています。 「奥ニ」・・・その奥に。谷川の奥に。