古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第二十章 乍恐奉申上返答口上覚ひかえ其の二十八

2014年01月19日 05時21分27秒 | 古文書の初歩

 

「乍恐奉申上返答口上覚控え」第五頁、上の五~六行目

 

解読 當村より弐歩銀取立仕候。有田上村与り

    間違抔と申出候義如何ニ奉存候。

 

読み 当村より、二歩銀取り立て仕り候。有田上村より

    間違いなどと申し出候義、如何に存じ奉り候。

 

解説 「當村」・「弐歩銀」・「取立」と難しい崩し字の連続ですが、何度も出て来る字なので形をよく頭に入れて下さい。 「仕」の次の「へ」の様な字は「候」です。 次の「有田上村」も読みにくい。 「与り」・・・『より』。 次行最初は「間違抔」・・・間違いなど。「抔」は「等」と同じ意味の『など』と読みます。手偏に不。 「申出」の「出」も難解。 「候義」の次は「如何ニ」と書いています。 「如何ニ奉存候。」・・・如何なものかと存じます。