古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第二十章 乍恐奉申上返答口上覚控え其の二十七

2014年01月18日 08時46分36秒 | 古文書の初歩

 

「乍恐奉申上返答口上覚控え」第五頁、上の三~四行目

 

解読 紋右衛門、常蔵所持之山林弐歩銀有田上村より

    取立相納申候。瀧より上霞ヶ谷當村領ニ而

 

読み 紋え門、常蔵所持の山林、二歩銀有田上村より

     取り立て相納め申し候。瀧より上、霞ヶ谷当村領にて

 

解説 「紋右衛門・常蔵」・・・どちらも大変難しいです。 「弐歩銀」・・・何度も出ますが、特に「銀」は読むのは困難。 「有田上村より」・・・この「有」も何回見ても難解です。 次の四行目最初は「取立」、続いて「相納」ですが、「納」も難しい。よく見ていると、「納」に見えて来ます。 次は「申候」・・・「申」の下部の右へ跳ねた所が「候」になります。 「瀧より上」・・・ここの「上」には「ヱ」という送り仮名が有りませんが、「うえ」と読みます。