古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第二十章 乍恐奉申上返答口上覚控え其の二十九

2014年01月20日 08時28分47秒 | 古文書の初歩

 

「乍恐奉申上返答口上覚控え」第五頁、上の七~八行目

 

解読 一 有田上村より申出候ハ、田并上村より下浦孫四郎江

    賣申候古證文相添、串本幸右衛門方買申候

 

読み 一つ有田上村より申し出候は田並上村より下浦孫四郎へ

    売り申し候古証文相添え、串本幸右衛門方買い申し候

 

解説 「一」・・・一つ書きの続きです。 「有田上村」・・・難解な「有」もこれだけ回数が多いと、自然に覚えられます。 「申出」・・・「出」も同様です。 「田并」・・・田並。 「下浦」・・・「下」が小さくて解りにくい。 「孫四郎」・・・前出。 「江」・・・へ。 「賣申候」・・・「申」の下部右へ跳ねた所が「候」になります。 「古」の次の字は「證文」です。 「串本幸右衛門」・・・前出。 「方」・・・この場合は特に意味は有りません。 「買申候」・・・「申」の縦棒の下部、少し太くなっている箇所が「候」です。