古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第二十章 乍恐奉申上返答口上覚ひかえ其の十六

2014年01月07日 07時42分25秒 | 古文書の初歩

 

 

「乍恐奉申上返答口上覚控え」第三頁、上の六~七行目

 

解読 賣拂申候内、右瀧の上ヱ山ハ

    宮尾の重太郎より高岡の甚作と申者へ

 

読み 売り払い申し候内、右瀧の上山は

    宮尾の重太郎より高岡の甚作と申す者へ

 

解説 「賣」も「拂」も旧字体で、「売」と「払」。 次のうなぎの形の字は「申」と、点が「候」です。 「上ヱ山」・・・「上」に送り仮名を附しています。この場合は「上」は「うえ」と読むと言うこと。「上ミ」であれば「かみ」。「上ル」であれば「「のぼる」「あがる」と読みます。 「重太郎」の「郎」の崩しにも慣れましょう。 「高岡」の崩し方も頭に入れましょう。 「甚作」も同様です。ここも難しい内容ではありません。