古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第二十章 乍恐奉申上返答口上覚控え其の十九

2014年01月10日 05時14分30秒 | 古文書の初歩

 

「乍恐奉申上返答口上覚控え」第三頁、上の十二~十四行目

 

解読 相談之上入札ニ而上ハ木賣拂申候義ニ御座候。

    有田上村より谷内不残奥孫九郎所持

    致候との義申出候得共霞ヶ谷之義者

 

読み 相談の上入札にて上木売り払い申し候義に御座候。

    有田上村より谷うち残らず奥孫九郎所持

    致し候との義申し出で候えども、霞ヶ谷の義は、

解説 「相談之上」・・・簡単な字ですが、読み取りにくい。 「上ハ木」・・・『うわき』、その土地に生えている樹木。「上」に送り仮名を附して、その読み方を表しています。 「申義」・・・「申」の下部が右に少し跳ねている箇所が「候」になります。 最後は「御座候」。 「有田」・・・この字も難解です。 「不残」・・・『のこらず』「残」も難しい崩しです。 「申出」・・・「出」の崩しも形で覚える字。 次の「点」が「候」で、「そうらえども」。 「霞ヶ谷之義者」・・・最後は「義者」と書いています。霞ヶ谷の件は。