古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第三十章 乍恐口上書附 其の八

2014年10月05日 07時00分15秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

 

「乍恐口上書附」第二頁、上の七~八行目

 

解読 時節抔少シ茂差支候品者無御座候。余り水

    取掛り候得者、毛附之節抔大ニ手行茂宜敷

読み 時節など少しも差し支え候品は御座無く候。余り水

    取り掛かり候えば、毛附きの節など大いに手行きも宜敷く

 

解説 七行目は用紙の継ぎ目で、読み難くなっています。最初は「時節抔」・・・「抔」は『など』。雨の多い時節などは。 次は「少シ茂」・・・少しも。 「差支候品者」・・・差し支え候品は。「差」は三行目の「差」と比べて見て下さい。「品者」も難解。差し支える様な事情は。 「無御座候」・・・御座無く候。御座いません。 次は「余り水」です。「水」は全く判りませんが、文章の流れで読みます。 八行目、「取掛り候得者」・・・取水を始めると。 「毛附之節抔」・・・『けつきの節など』、稲の実る頃など。 「手行」・・・仕事の進行。(私見です。) 最後は「宜敷」・・・宜敷く、『よろしく』。良い具合で。