古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第三十一章 儀定一札之事 其の十三

2014年10月27日 06時54分34秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「儀定一札之事」第四頁、上の画像のはじめの欠けた一行と二行目

 

前頁に続き、第一行は半分欠けた状態で出ています。御免下さい。串本町史の解読文に依らせて戴きます。

解読 一、照模様ニ寄、何時ニ而茂水切方之儀元掛り

    田人勝手次第、其節彼是水論等致間敷事。

読み 一つ、照り模様に依り、何時にても水切り方の儀、元掛かり

    田人勝手次第、其の節彼是水論など致す間じき事。

解説 「一」・・・一つ書きの第二項目です。 「照模様ニ寄」・・・日照りの具合に依り。 「何時ニ而茂」・・・何時でも。 「水切方之儀」・・・用水を出す事を止める事については。 「元掛り田人」・・・水源を管理している百姓。 「勝手次第」・・・勝手気ままに出来る。「次」と言う字は難しい。人名でもよく出る字です。 「其節」・・・これも難解です。その際。 「彼是」・・・『かれこれ』、あれやこれやと。この字も難しい。 「水論等」・・・水について論議する事など。 「致間敷事」・・・してはならない。 この第二項目も禁止事項を書いています。