古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第三十一章 儀定一札之事 其の九

2014年10月23日 07時37分39秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「儀定一札之事」第三頁、上の一~二行目

 

解読 一、元来仲村うゐ之儀、水廻りも

    阿しき場所ニ而、照模様ニ寄、毛附水も

読み 一つ、元来仲村ういの儀、水廻りも

    悪しき場所にて照り模様に依り、毛附き水も

解説 「一」・・・『ひとつ』、一つ書きの第一項目。 「仲村うい」・・・地名ですが、現在の場所は判りません。多分「後地うい」付近の総称ではないかと思います。 「仲村うゐ之儀」・・・仲村ういと言う所は。 「水廻りも」・・・水利の便も。 「阿しき場所ニ而」・・・「阿」は変体仮名の「あ」で、ここは「悪しき場所にて」となります。「而」も難しい。 「照模様ニ寄」・・・「模様」が難解。日照りの具合に依り。 「毛附水」・・・稲の実りの時に必要な水。「水」も難しい字ですが、回数で覚えましょう。