「拝仕御米之事」第一頁、上の表題部と一~二行目。
解読 拝仕御米之事
一、御米九石也 田并上村
但シ壱ケ年三斗ツゝ
読み 拝仕るお米の事
一つ、お米九石也 田並上村
但し一ケ年三斗づつ
解説 「拝仕」・・・「拝借」のつもりで書いていますが、「借」の文字を忘れたのだと思います。本文中では「拝借」と出て来ます。「お借りするお米のこと。」 「田并上村」・・・田並上村。 「壱ケ年三斗づつ」・・・「年」の崩し方も難しい。「斗」も読むのは困難です。一石は十斗、一斗は十升です。年三斗づつでは、三十年を要します。利息の規定は有りませんが、どうなっているのか判りません。 表題部の次の行の薄い文字は、用紙の裏面に書いている文字が、映って見えているものです。前章・前々章に引き続き、飢饉による米の借用願いの勉強です。