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かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

馬場あき子の外国詠 322(トルコ)

2019-09-03 19:09:36 | 短歌の鑑賞
   馬場あき子旅の歌44(11年10月実施)
    【コンヤにて】『飛種』(1996年刊)P146~
     参加者:泉可奈・N・I、K・I、崎尾廣子、藤本満須子、T・H、渡部慧子、鹿取未放
     レポーター:T・H 司会とまとめ:鹿取 未放
                     

322 ネイといふトルコの笛の退屈のさびしさに酔ふ秋のひかりに

      (まとめ)
 ネイは細長い笛で、日本では尺八のような楽器だそうだ。you tubeで演奏を聴くこともできる。聴いてみるとアジア的で哀調を帯びた音色に聞こえた。そうでなくても寂しい旅の途次、季節は秋で、妹さんの亡くなった地でもある。もっとも個人的な事情はなくとも旅の途次に聴く初めての楽器は、馴染んでいなければ単調で退屈だったかもしれない。「退屈のさびしさに酔ふ」に納得させられもするし、魅せられる。(鹿取)


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