改訂版渡辺松男研究3【地下に還せり】
『寒気氾濫』(1997年)12~
参加者:崎尾廣子、曽我亮子、渡部慧子、鹿取未放
司会と記録:鹿取 未放(再構成版)
25 樹の抱く闇黒はかりがたけれど栃の実に日はそそいでおりぬ
★いろいろあるんだろうけれど栃には実が成り、それに日が照っている。(慧子)
★樹の方は計り知れない暗黒を抱いている。そういう樹に日はさんさんと降り注
いでいるんだなあと感動している。(鹿取)
★人間を樹に託して表現しているのではないか。いろいろあるけどいいこともある
よと。(曽我)
★私は逆に好きな栃を歌うのがメインだと思う。結果として人間もそうだよねとい
うことは言えても、人間のことを言いたくて栃の樹に投影しているのではないと
思う。(鹿取)
★暗黒とはどんなものかなと分からないところがある。(曽我)
★具体的に説明しろと言われたらできないけど、作者は目の前の栃の樹は暗黒を抱
えていてそれははかりがたいと感じている。だから私はそのままそうなのねと受
け取っている。(鹿取)
『寒気氾濫』(1997年)12~
参加者:崎尾廣子、曽我亮子、渡部慧子、鹿取未放
司会と記録:鹿取 未放(再構成版)
25 樹の抱く闇黒はかりがたけれど栃の実に日はそそいでおりぬ
★いろいろあるんだろうけれど栃には実が成り、それに日が照っている。(慧子)
★樹の方は計り知れない暗黒を抱いている。そういう樹に日はさんさんと降り注
いでいるんだなあと感動している。(鹿取)
★人間を樹に託して表現しているのではないか。いろいろあるけどいいこともある
よと。(曽我)
★私は逆に好きな栃を歌うのがメインだと思う。結果として人間もそうだよねとい
うことは言えても、人間のことを言いたくて栃の樹に投影しているのではないと
思う。(鹿取)
★暗黒とはどんなものかなと分からないところがある。(曽我)
★具体的に説明しろと言われたらできないけど、作者は目の前の栃の樹は暗黒を抱
えていてそれははかりがたいと感じている。だから私はそのままそうなのねと受
け取っている。(鹿取)