ブログ版清見糺鑑賞 3 ピエタ
かりん鎌倉支部 鹿取未放
12 ダイダロスの羽根借りゆかな低空の夜間飛行は誘蛾灯まで
「かりん」94年6月号
ダイダロスは古代の名工。クレタ王ミノスのためにラビュリントスを作った。後、囚われたが息子イカロスと翼を作って脱出。しかし、イカロスは高く飛びすぎたため、太陽の熱で翼のつなぎ目の鑞が溶けて墜落死した。
牢獄というには大げさだが、ある窮屈な場から、ダイダロスの羽を借りて飛んでいきたいという。しかもイカロスのように墜ちないために夜間、低空をゆくのである。だが行く先は誘蛾灯。恋する女が待つそこは太陽の熱よりも危険な罠かもしれない、ということも作者は予感している。結句に転換の妙がある。
かりん鎌倉支部 鹿取未放
12 ダイダロスの羽根借りゆかな低空の夜間飛行は誘蛾灯まで
「かりん」94年6月号
ダイダロスは古代の名工。クレタ王ミノスのためにラビュリントスを作った。後、囚われたが息子イカロスと翼を作って脱出。しかし、イカロスは高く飛びすぎたため、太陽の熱で翼のつなぎ目の鑞が溶けて墜落死した。
牢獄というには大げさだが、ある窮屈な場から、ダイダロスの羽を借りて飛んでいきたいという。しかもイカロスのように墜ちないために夜間、低空をゆくのである。だが行く先は誘蛾灯。恋する女が待つそこは太陽の熱よりも危険な罠かもしれない、ということも作者は予感している。結句に転換の妙がある。