2024年度版 渡辺松男研究41(2016年8月実施)
『寒気氾濫』(1997年)【明快なる樹々】P139
参加者:泉真帆、M・S、曽我亮子、渡部慧子、鹿取未放
レポーター:渡部 慧子 司会と記録:鹿取 未放
345 それぞれにそれぞれの空のあるごとく紺の高みにしずまれる凧
(レポート)
「紺の高みにしずまれる」と凧の様子の不思議なしずもりを把握していよう。だが、凧は凧のみの力で空にあるのではない。物と物との関係を、言い換えれば見る側の認識を一首にした。(慧子)
(当日意見)
★「凧は凧のみの力で空にあるのではない」は、風とかそういうことを言っている。紺
の空だから夕方だろうか。(真帆)
★いや、信州の空なんかは昼間でも紺色です。(M・S)
★幾つかの凧が浮いている。空は一つなんだけれど、まるで一つの凧に一つの空がある
かのように、紺色の空の高みに所を得てそれぞれの凧はしずまっている、というよう
なことかしら。(鹿取)
『寒気氾濫』(1997年)【明快なる樹々】P139
参加者:泉真帆、M・S、曽我亮子、渡部慧子、鹿取未放
レポーター:渡部 慧子 司会と記録:鹿取 未放
345 それぞれにそれぞれの空のあるごとく紺の高みにしずまれる凧
(レポート)
「紺の高みにしずまれる」と凧の様子の不思議なしずもりを把握していよう。だが、凧は凧のみの力で空にあるのではない。物と物との関係を、言い換えれば見る側の認識を一首にした。(慧子)
(当日意見)
★「凧は凧のみの力で空にあるのではない」は、風とかそういうことを言っている。紺
の空だから夕方だろうか。(真帆)
★いや、信州の空なんかは昼間でも紺色です。(M・S)
★幾つかの凧が浮いている。空は一つなんだけれど、まるで一つの凧に一つの空がある
かのように、紺色の空の高みに所を得てそれぞれの凧はしずまっている、というよう
なことかしら。(鹿取)
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